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Lenovoとは何者ぞ

2004/12/06 19:23
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CNET Japanで取りあげた海外記事を中心に、その日の出来事が1分間でわかるサマリーをご用意しました(このブログの更新は2005年7月29日で終了しました)。
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 先週金曜日午後に報じられたIBMによるPC事業売却の話題は、予想通り瞬く間に世間に広まり、翌土曜日の一般紙のなかには第一面でこれを扱ったところもありました。

 この話題に関連して、News.comと提携しているThe New York Times--もともとこのニュースをすっぱ抜いたのも同社でした--では、交渉先とされるLenovo Group(聨想集団)を紹介する記事を上げていました。今日はこの記事について少し触れたいと思います。

 まず、経営数値についてですが、昨年度の売上が約30億ドルで、日本企業を除くアジアで最大のPCメーカーです。また先のGartnerの報告によると、出荷台数ベースの市場シェアでは現在世界第8位となっています。さらに、中国市場では--一部政府の資本が入っているせいか、公官庁や学校関連に圧倒的な強さがあるとのこと--27%のシェアを持つということです。

 1984年に創業したLenovo--当時の名はLegend--は、もともとIBM、AST、HPのマシンを扱う流通業者としてスタートしましたが、その後自社でも製品の開発・製造を行うようになり、時流にのって1997年には中国で最大のPCメーカーになりました。以前に同社創業者のインタビューか何かをFortune誌で読んだ記憶がありますが、そのなかに、自前の製品に切り替えた後もうまくいった秘訣として、この流通業者時代に築いた販売・サービス網がたいへん役に立ったといった説明があったように覚えています。

 さて、このあたりまでは概して順調に推移してきた同社ですが、その後「成長の痛み」を経験することになります。具体的には、ホームグラウンドの中国市場でDellやHP、IBMなどの外国勢の攻勢に遭う一方、海外市場進出も確たる進捗がみられない、ということです(ちなみに、2003年4月末に海外向けのブランド名をLegendからLenovoに変えたのも、こうした目的からだそうです)

 ご存じの通り、ますます富裕層・中産階級の増える中国の市場は、かなりブランド・コンシャスになっており--このあたりは「Pentium 4の普及速度が最も早かったのは中国」というC・Barrettのコメントとも符丁が合うように思えます--、そうしたなかで上記の海外勢が仕掛ける価格戦争に対しLevonoは守勢に立たされているのだそうです。

 また、このNYTimes紙の記事のなかには、製造工程の近代化もDellなどと比べ、格段に遅れており、その点でも世界的に競争していく力が不足しているのは明らか、といった記述も見られます。

 こうした点を考え合わせると、Lenovoにとっては今回の話が何重にも旨味のあるものであるようです。

 PCに関しては、中国市場の売上が米国市場のそれを抜き世界一になるのも時間の問題といった指摘もあります。そのようななかで、現在首位を行くLenovoがさらにThinkPadというブランドを手に入れ、同時に製造工程近代化のためのノウハウも手に入れる。さらに、海外市場への販路としてIBMに期待できるとなれば、これはかなり手強いプレイヤーになるのではないか、とそんなふうに感じられます。

 今日のニュースはざっとこんなところです。
明日はどんなニュースが飛び込んでくるのでしょうか。
それではまた明日に。

(翻訳記事デスク)

 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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