お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

グーグルの判断は正しかったのか

2004/08/06 23:47
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

翻訳記事デスク

CNET Japanで取りあげた海外記事を中心に、その日の出来事が1分間でわかるサマリーをご用意しました(このブログの更新は2005年7月29日で終了しました)。
ブログ管理

最近のエントリー

 昨日、今日と、GoogleのIPOをめぐって、これまでとは少し風向きの異なる記事があがりました。今日は改めて、この件に関する過去の経緯などを追ってみたいと思います。

 まず、昨日明らかになったインサイダーへの株式配布の未登録(申告?)問題ですが、「世紀のIPO」と評判の高い株式公開を行おうとする会社としては大失態といえるでしょう。しかも、今日の記事中にもありますが、同社は早ければ来週中にもIPOをしようとしていたとのこと。この事件は、そんな間際になっての出来事のようです。

 これを受けて、これまで少しずつ進行していた外部の受け取り方の変化が一気に表面化したのか、との印象も持たれます。IPO市場全体で、以前に期待されていたほどの成功例が出ていない状況では、Googleも今回はいったん(IPO)を見送って、態勢を整えるほうがよいという考え方もあるかもしれません。ただし、ステークホルダーからの反発は当然予想されますし、また「今」を逃したら「次」はいつやってくるのかという懸念も持たれはしますが。

 しかし、公開企業に求められる信頼性(もしくはアカウンタビリティ)の部分で、これほどの問題が起こったわけですから、その回復のための仕切り直し期間はやはり必要とも考えられます。

 ところで。私がいま1つ疑問に思うのは、なぜこれほど影響力が大きくなるまで、Googleは株式公開をしなかったのか、ということです。「これほどの影響力」というのは、われわれメディアなども含む世間の注目の大きさ、という部分もありますが、それとは別にもっと重大な株価に関する部分のことを指します。今日の記事のなかにもあるように、「IPO後のアップサイドが期待できない」という点への懸念は、投資の素人である私にも納得しやすいところです(無論、きちんとした評価の上で、さらに値上がりする潜在力はある、という見方も存在するのかもしれませんが)。

 ちょうど1年ほど前の記事で、同社共同経営者の1人である Sergey Brinが、IPOの可能性を仄めかしながらも、とりあえず「わが社は黒字であり、現金は必要ない。.....しかし株式会社になるとやはり、かなり経営に心が乱されることになる」と言ったと報告されています。手短にいうと、お金に困っているわけではないし、(株式公開して)外部からいろいろと口を挟まれるような面倒は勘弁、というふうにも受け取れます。

 しばらくは、この姿勢が続くように思われたのですが、実は同社はすでに秋口には公開準備のために投資銀行各社と接触していました。そして暮れになると、法律上の必要性から、IPOしなければならない必然性が生まれてくる、という見方が外部からも出てきます。

 この時の「IPOは2004年春」という予想がほぼ的中し、Googleは4月末ギリギリになってSECに申請を出しました。その後に起こった大小さまざまな出来事については割愛しますが、いずれにしてもご存じの通りのかなり高めの公開価格が予想されるようになってしまった。そして、潜在的投資家の間では「ババ抜き」になるのではないか、という懸念が生まれてきている、と一口にいってそんな状況なのかと思われます。

 さて。もしGoogleの経営陣が、ご自慢の技術革新能力を武器に、IPO後も着実に事業を発展させていく自信をもっているとすれば、(多少の市場環境の悪さがあったにせよ)なぜもっと早期にIPOしてしまわなかったのかという考えが、少なくともいまこの瞬間には浮かんでいます。あるいは、充分な売上と利益があるのであれば、そもそもIPOする必要などないのではないか・・・との考えも浮かびますが、従業員などに大量の株式とオプションを支給していたことから考えて、この選択肢は元々前提になかったのでしょう。となると、やはりタイミングの問題になります。

 ・・・これも結局は穿った推測に過ぎませんが、同社の意志決定者らが少し「欲をかきすぎた」のか、という気がしないでもありません。果たして真相はどうなのでしょうか。結局のところ、こうしたことは蓋を開けてみないと何ともいいようのないところなので、なおさら今後の動きに注目したいと思います。

 ひとつおまけで。
ディズニーが、ミッキーマウスの形をしたPCを発表したそうです。世界中のディズニーグッズコレクター(大人)を対象にした商品かと思いましたが、これは、子供向けなのだそうです。子供たちがお絵かきや写真の編集、作曲、映画のシナリオ作成と監督などができるようになっているとか。記事にアクセスしていただくと、PCの画像を見ることができます。

 なお、いままでこうした「子供向け」のPCはあまりうまくいった試しがないとのことで、一種のチャレンジといえるでしょうか。ディズニーの名前がつくとなると、どうしてもそうなるのでしょうが、これも「タダのPC」では済まないように思えます。つなり、もうしばらく前からツキに見放されたのか、すっかりモメンタムを失った感のある--少なくとも経営的には--同社には、とくにポータルサイト「Go」の失敗をはじめとして、ネットやIT関連では「わかってない」ところばかり見せている印象もあり、そうした面でもこのPCの成り行きに関心が持たれます(あるいは、さっさと忘れられてしまうのかもしれませんが)。

 今日の海外ニュースはざっとこんなところです。
それでは、また来週月曜日に。

(翻訳記事デスク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー

個人情報保護方針
利用規約
訂正
広告について
運営会社