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お金の使い途二題

2004/07/21 22:07
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CNET Japanで取りあげた海外記事を中心に、その日の出来事が1分間でわかるサマリーをご用意しました(このブログの更新は2005年7月29日で終了しました)。
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 今日はまず、Microsoftが今後4年間で750億ドルを株主に還元するというニュースがありました。同社の現在の現金高が約564億ドル、また年間約120億ドルの現金収入があるということなので、これを単純に4倍すると480億ドルで、合わせて1040億ドル強。このなかから750億ドルということですから、ざっくり見積もって4分の3を株価対策にあてる、ということになります。

 この膨大な現金の使い途と、そして同社の株価の伸び止まりについては、しばらく前から問題となっており、先ごろ話題になったSAPの買収についても、この資金を投入が想定されていたようでした。エンタープライズソフト分野の現在の不調を考えると、結果的には(買収話が物別れに終わり)正解だったのかも知れません。

 あえてつれない見方をすれば、「これだけのお金をどう使っていいか分からないから(株主のみなさんに)戻します」というこの決定。一般論で言えば、それだけの資金を手にしながら、それを自社の(株価に反映される)成長に結び付けられなかった経営陣の無策ぶりを示すものとの解釈もありえますが、ことがMicrosoftという「例外的」な企業であるだけにそう簡単にもいかないようです。つまり、たとえばインパクトのあるM&Aをしようにも、同社くらいの規模になると、たちまち独禁法の問題が出てきて簡単にはいかないのは、現在Oracleが抱えているPeopleSoft買収の問題を考えれば容易に想像がつきます。

 いずれにせよ、そのように「手持ちの選択肢」は比較的限られていたのかもしれません。ただし、この時点でそういう判断をしなければならなかったのはなぜかというあたりには、些か興味深い事情がありそうです。今後のさらなるニュースを楽しみに待ちたいと思います。

 さて。このMicrosoftの決定を受けて、大株主のBill Gates会長の懐には30億ドルの一時収入が転がり込むことになるそうです。もう思い出せないくらい前から「世界一の金持ち」のタイトルを維持している同氏のことですから、さっそく自身と奥さんの名前を冠した財団にこれを寄付することにした模様(それだけ税金を支払いたくないのでしょう、きっと)。

 確か昨年のFortune誌で、こうした各種の財団を取りあげた記事があり、それによるとこの財団は資金量でダントツのトップだったように記憶しています(それが米国内に限ったものかどうかなど、詳細を確認したいところですが、当該記事にアクセスできないため、残念ながらその術がありません。あしからず)。

 本サイトの当該記事には、この財団の活動について、「公共図書館を通じたIT技術の利用拡大や、世界的な保健水準の改善に取り組んで」いると記されていますが、直接そうした活動に振り向けられているのはやはり一部で、多くは(そうした資金を稼ぎ出すために)有力な非公開の投資会社などに運用させているようです。これもFortune誌記事の読みかじり(?)ですが、毎年夏にメディアおよびIT業界の大立て者を集めたイベントを開くAllen & Co.には、この財団から相当額の資金を預かっている、とありました。ちなみにこの会社の指揮をとるのは--Gatesの僚友Paul Allenではなく--Herb Allen(Sr.)という日本ではあまり露出がありませんが、その筋では有名な投資銀行家で、80年代にコロンビア映画の株を買い集め、それをCoca Colaに売却したことで名を挙げ、同時にメディアの世界にもだいぶ関わりを持つようになったとのこと(そういえば、Gatesのチェス仲間としても有名な「世界で2番目の大金持ち」である「オマハの伝説」Warren BuffettもCoca Cola大株主で、Allenとともに同社の取締役を務めています。この辺り、大金持ちのインナーサークルの代表例といえるでしょうか)。また最近では、例のGoogleのIPOに関して、 Morgan StanleyやCS First Bostonといった居並ぶ大手に混じって、underwriterの椅子をゲットしています(有力メンバーの1人が、Eric Schmidtと同じ母校で、そのコネをうまく利用して、話をまとめたそうな)。いずれにしても、金がさらなる金を生むというのは、洋の東西を問わないことのようです。

 すっかり雑談が長くなりましたので、今日はこの辺できりあげます。
明日はいったいどんなニュースが飛び込んでくるのでしょうか。
それでは、また明日に。

(翻訳記事デスク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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