むかし放送されていた、一般の人たちが発明したものを紹介する番組において、ある発明家の人がこう発言されていました。
「今となっては『新しい発明』というはなくなった」
「今出てきている“発明”とは、これまであったものの組み合わせである」
例として、おもちゃの入ったカプセルをチョコレートで包んだものが流行したが、おもちゃもチョコレートも既にあったものであり、それらを組み合わせたもの。純粋に新しいもの(発明)はもう出てこないだろう、ということだった記憶があります。
すでにあるもの同士の組み合わせで新しいものを生み出す。つまり、これはウェブにおいて増え始めた「マッシュアップツール」に当てはまります。
現実にある製品やサービスがすべてウェブ上に登場しており、これから先、際立って目新しい製品やウェブサービスが登場しない、ということであれば、今後は「マッシュアップ」で儲けていくしかないと、いうことになります。むしろ、新製品や新サービスは「マッシュアップ」であるということが当たり前になるでしょう。
しかし、映像や音声などのリッチコンテンツ、モバイルコンテンツ、家庭内の冷蔵庫や洗濯機など電化製品におけるネットワーク接続など、まだまだ発展途上、普及途中、開拓の余地がある分野が多く残されております。まだまだ、ウェブにおける全く新しいサービス、というのは尽きていないと思われます。
現状公開されている「マッシュアップツール」は、Google、Amazon、Yahoo!、はてな などが公開しているAPIを用いたものがほとんどでしょう。
これまで「"あれ"と"これ"を組み合わせたサービスができると面白いよねー」と思っていたことが、APIの公開によってやりやすくなったと思います。その一方で「マッシュアップツール=APIを使って、組み合わせて、作るもの」という考えになってしまいそうになります。
そうなるとウェブサービスを公開している所が、APIを公開しないと新たなマッシュアップツールは生まれてこない、ということになってしまいます。あくまで極論ですが。
既に公開されている、APIを用いたマッシュアップツールにおいても、アマゾン・アソシエイトやGoogle AdSenseなどで収入が得られる仕組みになっているものがほとんどです。これらが「爆発的に儲かるか」と言われれば疑問符がつきますが、少なくともサーバー代と開発費は出るくらいの収入は得られると思います。
むしろ、マッシュアップツールを公開したことによって、ブログやSNSなどを通じて広まり、「あのツールを作った人って、凄いよね」という名声を得る価値の方が強いのではないでしょうか。(制作者本人に尋ねないとわからないことですが。)
ウェブ上のサービスが出尽くしてない現状において、「マッシュアップは儲かるか」という課題を持ち上げるのは時期尚早だと思います。ましてや、新たしいウェブサービスはすべて「マッシュアップ」という時期がいずれやってきた時に、「マッシュアップは儲かるか」と考えることはナンセンスです。だって「ウチの新しいサービスは儲かるの?」と考えることに等しくなるから。
今はどんどん新しいウェブサービスが登場し、公開される「APIを用いたマッシュアップツール」というものの認知が広まっている段階です。ウェブサービスが出尽くせば、それ以後は「マッシュアップツール」が当然になりますし、公開されるAPIの数が増えれば増えるほど、新しい「マッシュアップツール」の開発・運営コストは下がります。
どの程度で「儲かっているか」を判断するのは個人個人によりますが、サーバー代と管理費・開発費+美味しい御飯代が出たら「儲かった」とするならば、「マッシュアップは儲けやすい」ということになるでしょう。
今後は、収益モデルまで確立された「マッシュアップツール」(いや、むしろ「マッシュアップ」で生まれた「ウェブサービス」)が、当たり前のように出てくるでしょう。取り立てて「マッシュアップ」という言葉を使わなくとも、ウェブサービス提供者はそのようなモデルを考え、公開に向けて制作していると思います。
(「マッシュアップは儲かるか--大ブームの現状と可能性」 - CNET Japan を読んで)
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