ネットショップにおいても、“Web2.0”は避けては通れないものである。
ネットショップの店舗数は爆発的に増え、資本を持った大企業やメーカー、ブランドの直販店も次々にオープンする中で、中小規模のネットショップは在庫競争や価格競争によってつぶされないための戦略として“Web2.0”の概念を取り入れていく必要がある。
ネットショップの大多数は個人、もしくは10人未満の担当者によって運営されている。Web制作を行う専門のスタッフやシステムを管理する担当者がいないことも多く、一人でページ制作、受注管理、商品発送、顧客対応を行っている店舗も少なくない。
中小規模の店舗に”Web2.0”を取り入れていくには、RSSやAjaxなどの技術的な側面よりもアナログの側面からとらえて、生かしていく方法が良いだろう。「ロングテール」「集合知を価値に昇華」「Web2.0とはサービスである」、これらの要素は比較的活かしやすいので具体的に挙げてみる。
「ロングテール」は取り扱う商品にあてはまる。大規模店舗と同じ商品を扱っていては商品数や在庫数、価格競争において不利になる。ユーザーのニーズ(必要性)だけでなく、ウォンツ(潜在的な欲求)を満たす商品やサービスを提供する必要がある。
また、ユーザーを利用して認知度向上を図ったり、集客したりするには、アフィリエイトシステムなどが導入しやすい。アフィリエイトはアフィリエイターを通じて、末端のユーザーに対するアピールが可能となる。
「集合知を価値に昇華」に関しては、購入経験者からの感想、レビューを集めて公開する方法がやりやすい。この手法はAmazonをはじめ、多くのネットショップですでに導入されているものである。
店舗側からの情報だけでなく、ユーザーからの生の声を取り入れることで商品やサービスに対する信頼性を高め、購入につなげることができる。
最後に「Web2.0とはサービスである」について。
インターネットショッピングでは他の店舗との商品比較や価格比較が容易に行われる。ユーザーは欲しい商品があるお店、1円でも安いお店を探して注文を行う。すると、商品数や在庫数、販売価格で勝負できる大型店舗が有利となり、中小の店舗は運営が厳しくなってします。
商品数や価格などで勝負できない店舗は、商品を販売するだけ、すなわち「自動販売機」のような役割から脱却し必要がある。そのためには商品を販売するだけでなく、ユーザーに商品を実際に使用する場面や用途などのシチュエーションを提案していく方法がある。
商品を自分のために買うことに加え、お中元やお歳暮などのギフトやそのお返しなどの購入用途の提案することなどである。
ダイエット用品であればただ「3kgやせる!!」というのではなく「3kgやせて9号サイズが入った!」などの結果をイメージさせたり、食料品であれば調理例に加えて、「パーティでおもてなしにもう1品どうですか?」「彼氏への手料理レパートリーを増やしませんか?」などの提案ができる。
ユーザーの潜在的なニーズに応えていく。お客様との個別対応に近い提案を行うことで、価格競争とは離れた分野での差別化、独自化を追求していく必要がある。
“Web2.0”という言葉から、高度な技術を扱うことのできる一部の人だけがすすんで取り入れる概念だと考えてしまいそうになるが、そのようなことはない。「ロングテール」や「ユーザー参加のアーキテクチャー」などは、すでに具体的な事例が多い。
シンプルに理解し、考え方を変え、取り入れられることからできる範囲で適用させていくのが正しい形であると思う。最先端の技術を導入するのはそれからでも遅くはない。
"Web2.0"のミームマップの中にも「“Web2.0”は、姿勢である。技術ではない」とあるのだから。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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