パソコンの記憶装置について、私の理解するところをこれから述べるが、間違っているかもしれない。私はそんなにパソコンに詳しい訳ではないから。詳しくはないが、パソコンのメモリとHDDの関係と人間とネットの関係についてアナロジーで考えてみたいので、私の理解する範囲で語る。要は大雑把な話であることをご承知置きいただきたい。間違いがあれば、ご指摘は歓迎いたします。m(_ _)m
一般的にパソコンにはメモリとHDD(ハードディスク)の両方がないと動かない。HDDを持たないパソコンも存在するが、現在においてそれは少数派、例外的存在だ。
パソコンにおいてメモリとは短期的記憶装置を意味する。それに対してHDDは長期的記憶装置のことだ。
メモリはパソコンの電源が入っている時のみ、機能する。電源を切ってしまえばメモリに記憶された情報は消える。一方、HDDに保存された情報は、電源を切っても維持される。
メモリとHDDでは情報の出し入れのスピードに違いがある。メモリは速く、HDDは遅い。
電源を切った時に情報が消えるかどうかと、情報処理のスピードの2点によって、同じ記憶装置でありながら、メモリとHDDの役割は分けられている。
パソコンに電源が入っていない時、メモリはカラである。情報を持っていない。この時、情報はHDDにのみ保存されている。というのは嘘で、OSを起動するための最低限の情報は、メモリでもHDDでもない、ROMという部品に蓄えられている。この部品はOS起動時にのみ使われる。
パソコンの電源を入れた時には、まず、このROMというやつが動き出す。OSを起動するための最低限の機能をこいつがまかなう。人間に例えれば、朝、目覚めた時に体は一応起きているが、頭がぼーっとして何も考えていないような状態だ。で、ROMが機能すると、HDDにアクセスしてOSを起動するために必要な情報を取り出して、同時にメモリをたたき起こしてメモリにその情報を渡していく。
これによって、メモリは徐々に自分が何者か思い出し、OSを起動させる。
さて、OSが無事起動したところでアプリケーションソフトを立ち上げる。そうすると、今度はOSの指示によって、HDDのそのアプリケーションの情報が呼び出され、メモリにその情報が引き渡される。情報がメモリに展開されることによって、パソコンはアプリを動作させる準備が整う。やっと仕事に取り掛かれるわけだ。
メモリは情報の出し入れがが速いため、OSもアプリもメモリ上に情報を吸い上げて、そこで動いているわけだ。動作の遅いHDDは、OSやアプリの起動時と、アプリで作成したファイルの保存時にしか用はない。
情報の出し入れについて指示を出しているのはCPUである。いわゆる情報処理、情報の加工はCPUが、メモリから情報を取り出して行う。メモリの方がHDDよりレスポンス速いから。
そうして、アプリで作成したファイルの保存時には、そのファイルの情報がメモリからHDDに渡される。HDDに書き込まれるわけだ。これでひと安心。電源切っても大丈夫って訳。HDDは長期記憶だから。電源切っても忘れないから。
そういう次第でパソコンには短期記憶と長期記憶の両方が必要だ。
さあ、ここでようやく人間の話題になる。人間は一度にたくさんのことを考えられない。3つも4つも一度にできるかってんだ(できる人も中にはいるけどね)。
人間にも短期記憶と長期記憶があると考えられる(さあ、ここら辺はかなり怪しいぞ。仮説として聞いてくださいな)。短期記憶は意識だ。今、考えている場所だ。長期記憶はHDDだ。一応、知ってはいるけど、今は意識の外にあるような記憶だ。人間は意識であれこれ考えながら、「あれ、これはどっかで聞いたことあるぞ」ってな記憶を無意識に問い合わせながら思考を進めている。
しかし、意識の容量は小さい。無意識はでかい。そして無意識から記憶を呼び覚ます処理は時間がかかるし、当てにならない。「あれれ、それなんだっけ?喉元まで出かかってるんだけど思い出せない」っていう経験は誰にでもあるでしょう?
そんな時にはググればよい。ネットで調べればいいじゃないか。質問さえ適切であれば、ネットで答えが見つかる可能性は高い。長期記憶の部分はネットに任せればよいのだ。
所詮、人間の意識は容量が小さいのだから。一度にたくさん考えられないのだから。すぐには使わない長期記憶はネットに任せて、今、考える作業を人間が意識の領域で行えばよい。役割分担だ。キーワードによる検索機能、すなわち、記憶を呼び覚ます機能は人間よりもコンピュータの方が優れている。特定の条件に当てはまるデータを記憶の中から探し出す能力はコンピュータの得意分野だ。
情報処理すなわちCPU+メモリが行っている作業は人間が行い、長期記憶すなわちHDDが行っている部分はネットに任せる。
人間とコンピュータとの関係はそのような位置づけにあるのではないだろうか。
かなり大雑把ではあるが、そういうことが言えるのではないかな。
コンピュータは忘れないからね。
短期の記憶と、考えることは人間。長期記憶として情報を蓄えておくことはコンピュータ。その連携、役割分担を洗練させてゆくことがこれからの時代に必要なスキルではないだろうか。
それを支援するようなサービスを考えてみたいと思っている。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
sumimotoshohei on 2008/07/21
おそらくこのエントリーで描こうとしているそのサービスは、既にクラウドコンピューティング、もしくはSaaSという言葉で表現されている類のものだと思います。
ところで後半で触れている「特定の条件に当てはまるデータを記憶の中から探し出す能力はコンピュータの得意分野」という箇所ですが、これって意外にコンピュータの未成熟分野だと思いますよ。
例えば、グーグルでどんなときでもベストマッチする資料・情報を取得することができますか?仮に鍛冶さん自身はこれまでそうだったとしても、その他大勢の人は目的物が大量の情報に埋もれて諦めてしまうことが多いです。そのため、現在世界中で自然言語処理の研究が進められているわけです。
吉澤準特 on 2008/07/21
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興味深く拝読しました。
結論部分については、お考えである内容が自分には理解困難な領域のものであるためと思いますが、よく咀嚼できませんでした。
自分の場合、短期記憶も長期記憶も記憶であるように思います。
意識と無意識は、ともに、記憶を含む情報を取り扱う、情報処理過程、に近い位置にあるような気がしました。
ネットで見た情報などを無意識が咀嚼して意識上に上ってくるのに、結構な時間が必要なことが、時々あって、自分でも知らない自分の脳の働きに驚いたり戸惑ったりすることがあります。