石器時代の携帯電話開発という題でしばらくの間、書き込みをしたいと思っています。
なぜ石器時代?通信で25年間生きてきていますが、最近の通信の発達の歴史にはすさまじいものがあります。たった10年ぐらい前の携帯電話開発について書くのですが、もうそれは石器時代のものといっても過言ではないと思うので、こういうタイトルにしました。。。
はじめに
日本の携帯電話(PHS,自動車電話を含む)の累計加入者数は1997年に累計3500万台となり,97年1年間だけでも約1200万台増えました.
このように急激な増加をしている現在ではありますが,過去においては一般には普及しない時代が長く続いていました.
日本における移動体通信の始まりは1979年のことです。日本電信電話公社(現在の日本電信電話株式会社)が800MHzの周波数帯を使ったアナログ方式のサービスを東京で始めました.その後,1984年にほぼ全国展開しましたが,料金が高く一般には普及しませんでした.
しかし,1994年の端末売り切り制度の導入と各地域当たり4事業者割り当ての競争効果により,端末の低価格化とサービスの低料金化が進みました.この結果普及に拍車がかけられ,現在に至っています.
急速に普及し,どこにいても携帯電話で話している人を見かけたり,呼び出し音を聞くようになりましたが,そのシステムは非常に複雑で,多くのテクノロジーによって支えられています.
セルラーとは
移動体通信においては,基地局と移動局(携帯電話,自動車電話端末等)の間で決めれた同じ通信方式で通信を行なわなければなりません.
移動体通信の歴史,現状を知るためにはどのような通信方式を採用,導入しているかを知ることが大切です.
移動体通信はセルラーと呼ばれる技術により成り立っています.
セルラーとは移動体通信のサービス地域を,図1のようにセルと呼ばれる小さな区域に分割して各セル毎に基地局を配置する方式です.
基地局はそのセル内に存在する移動局からの呼び出しを受けるとそれを公衆回線に接続します.
図1のように一つのセル内には複数の移動局が収容され,一度に多くの通信を行なう場合もあります.このように多くの通信を一度に接続する方式を多元接続( Multiple Access)と呼びます.
多元接続による通信方式の分類
通信方式を大別する場合,一般的には多元接続の種類により分けます.*1
現在,移動体通信に使われている三つの多元接続方式について説明します.図2に各多元接続方式の概念図を示します.
FDMA(Frequency Division Multiple Access)方式
周波数分割多元接続のことで図2のように周波数で分割したチャネルを1通話毎に割り当てる方式です.表1のように多くの国でFDMAは採用されています.いわゆる第一世代移動体通信の基本方式です.
TDMA(Time Division Multiple Access)方式
時分割多元接続のことで図2のように1つの周波数チャネルをいくつかの時間的スロットに分割し,分割したスロット毎に異なる通話を割り当てることによりチャネル数を増加させる方式です.表1のように欧州のGSM,日本のPDC,北米のIS?54,136はこの方式です.
CDMA(Code Division Multiple Access)方式
符号分割多元接続のことで,スペクトル拡散技術を使用し,図2のように同じ周波数帯域を共有しチャネル毎に固有の符号を用いて通話を割り当てる方式です.この方式は最も新しい方式であり,今後の世界の通信方式はCDMAに移行するといわれています.*2
*1 現在(2006年)はほとんどの方式がCDMA方式になっています
*2 第三世代移動体通信(いわゆる3G)はすべてこの方式を基本としています。
時代の流れに沿って表1の各システムをならべて図3に示します.
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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