小説家は死ぬと本が売れなくなる、絵描きは死なないと絵の価値が上がらないというエントリに著作権に関する誤解というトラックバックを頂きました。
あらゆる著作物には、著作権がある。 前述の勘違い記事にも著作権があるし、私が書いているこの記事にも著作権がある。 それは著作物と著作した人の、基本的な権利を保障しているだけなのだ。 収益が発生するかどうかは、それを市場に出す出版社や販売元との個別の契約に依存する。 その契約の根拠となるのが著作権である。
どうもありがとうございます。当初、コメントで書こうとしたのですが、長くなりそうでしたので新たなエントリにさせて頂きました。ちなみに、上記の勘違い記事は私のエントリです。
正直、著作権について詳しくはないのですが、建前上は恐らく上のような感じなのでしょうね。ただ、「基本的な権利を保障」って美しいですが、偽善ですよね。個人的には、大金持ちになることは保障をしてはいないもの、著作権がなければ収益を得るための根拠がなくなってしまうという点において、著作権は儲けと無関係ではないと考えています。その点を無視して著作権について議論しても無意味だと思っています。上記のエントリにも書いて頂いている通り、少なくとも著作権というのものがなければ、著作者に再利用に相当する方に対して対価を払う必要はまったくなく、著作権があるために、著作権使用料などの対価を払うことになる訳ですから。それに、私個人は、著作者の方を尊重しているし、著作物の再利用に対して対価を払わないと言っている訳でもないので。条件次第ですが・・・
まあ、元のエントリの儲けという表現が悪かったかもしれませんね。少なくとも著作権がなければ0のところが、著作権があることで1以上の対価を払っていただける可能性があるという意味で儲けと使ってしまったので。そういう意味では申し訳ありませんでした。でも、例えば、ある著作者の著作物を他人が使用する場合には、著者者の許可を得る必要があるわけですよね。このとき、著作者がそれを利用するために「10万円払ってくれれば、使用しても良いよ」という話になって、使用する側がそれに合意したら、著作者に対して10万円払うことになる訳で、その10万円を払う根拠となるのは著作権なわけですよね?逆に、相手が10万円も払えないというのであれば、それは、著作者によって、その著作物の利用を認められないだけの話で、当然、そこには対価を得られる必要はないですね。そういう意味で、著作権が儲けを保障しているという主張であって、別に、大金持ちになるという意味で儲けという言葉使用したのではないことはご理解頂ければと思います。
あと、これはすべての人が同意するとは思いませんが、個人的には、著作物の著者がそれを他人によって利用されることによって何らかの対価を得ることは当然の権利だと思っています。ただ、著作物を他人が使ったのだから何でもかんでも著作者が何もしなくても対価を得るという考え方はちょっと納得できないというのが本音です。著作者側にも利用した側にもそれぞれ言いたい事がありますよね。ということで、私の元のエントリには以下のように記述しました。これが二階建て法制というものにカテゴライズされるのかは良くわかりませんが(二階建て法制というのを知らなかったもので・・・)。
個人的には、著作者自身が自分のスタンスを表明する仕組みを整えた上で、非親告罪にすると良さそうな気がしているのですがどうなのでしょう。現行の親告罪だと、何となく訴えられるまで何をやっても良いという勘違いを生みそうなので・・・
最近は、ブログとかで昔(例えば10年前)よりも著作権が関係する人が増えているため、著作権は、作家や作曲家や画家といった方だけのものではなくなっています。でも、著作権の議論って、ちゃんとブログを書いているような一般の人を含めて議論していますか?結構、普通の人にとっても他人事ではなくなってきています。例えば、自分のブログの文書はある条件のもと他人に自由に使ってもらうのは構わないといったことをやりたくても、恐らく法律上こうすれば問題ないという方法を知りません。例えば、クリエイティブコモンズが日本の著作権法上法律上有効なのか無効なのかも正直良くわかりません。そういったことも考慮して著作権の議論をやって欲しいですね。
追記(2007/08/22)
はてなブックマークで頂いたコメントに、『前提が違うな。著作権があることで1以上なのではなく、著作権がないと必ず0、あっても商品としての価値がなければ0。あくまで0が0以上になる可能性のことしか意味しない。 』というのがありました。商品として価値がないというのは、著作物を他人に利用されない場合のことでしょうか?著作物を他人に利用された場合のことしか前提にしていなかったので、前提が違うと言われてしまうとその通りですね。さすがに著作権があれば他人に利用されなくても対価を得られるとは考えてはいませんし。あと、著作者自身が、対価0で使用許諾した場合は0なので、それを含めれば0以上となりますが、それは含んでいませんでした。
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