ノルウェー人プログラマーのJon Johansenといえば、DVDのDRMをクラックするDeCSSをつくったり、iTunesに利用されるDRM「FairPlay」の抜け穴を見つけたりと、ある意味で華々しい経歴を誇る若者。その「DVD John」が現在サンフランシスコに移り住み、知人と立ち上げたDoubleTwistVenturesという会社をベースに、独自のビジネスを展開しようとしていると、GigaOMのブログが伝えている。
この会社がねらうのは、JohnがFairPlayをリパースエンジニアリングしてつくった互換技術を、Apple以外の企業--映画や音楽などを扱う企業にライセンスして、それらのコンテンツをiPodやiTV(?)で利用できるようにする、というもの。この場合、DRMを破るのではなく、それを他社の扱うコンテンツに付加することになるため「違法行為にはあたらない」というのが本人たちの言い分で、また--iTunes Storeの売上に影響する可能性はあるものの--間接的にiPodの売上増加を後押しする可能性もある。そうしたこともあり、Johnらが会見したSteve Jobsは、Appleが彼らを訴えることはないと示唆したという。
Appleに値段設定等で主導権をとられるのはいやだが、iPod(やiTV)といったプラットフォームはあきらめきれない、というコンテンツ企業にとって、Johnらのサービスは願ってもないものかもしれない。ただ、このビジネスがうまくいきすぎるとApple以上に影響力をもつことにもなりかねないので、そのあたりのさじ加減が難しそうだ。
坂和敏(編集部)
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。