前回は、僕が必死こいて日中仕事して、すました顔で早く上がろうとすると「あいつにふってる仕事足りないんじゃね?」と思われてしまうこのギョーカイの最底辺層について、筆が乗って嘆いてしまった。
いきなり余談だけど、僕は早起きなので、「SEとは夜遅くまで仕事して朝は遅いものだ」というステレオタイプなSE像に凝り固まっているヒトたちからは、アイツは仕事していないと思われている(ようだ)。まァ労働時間という観点からは、確かに若い頃よりは少なくなってはいるが。。
歳をとって、生産性も少しは上がったし、悪意のある仕事丸投げをさらっと受け流す術も身につけてきたし、そしてなにより、ムカシより短眠になっている。土日にドカ寝とかしなくとも、体調を維持できるようになってきているのは強みだ。(年寄りの特権か?)
確かに夜の仕事量は減ったけど、それは、朝スパートをかけると1日の生産性が大幅に上がることをおぼえてしまったからだ。これは「禁断の果実」かもしれないですよ、全国の同業者のみなさん。
余談おわり。
このハナシの流れで、僕が常々感じていて、日記とかに書き殴っている「馬鹿らしい」のハナシは書いておかにゃならないかな、と。
いうことで、ゆるやかに続きます。これは、僕個人のハナシではなくて、一般的なこのギョーカイのハナシと考えてもらってよいと思う。
僕らの特性として、いろんな業種の客先に常駐することがあり、そこでいろんな人間模様を観察することができるので、客観的に他業種とこの「IT業界(笑)」との相違を肌で感じることができる。それは僕の人生にとってビミョーにプラスになっている。
生産性を上げて定時であがると「あいつヒマなんじゃね?」と思われ、次にどうなるかというと、まんまと別な仕事をふられるわけね。
その別な仕事というのは、本来誰かがやるべきだった仕事なんだよね。つまり、その誰かが生産性が低いがためにできなくて、それを生産性の高い人間が尻拭いする、と。
そういう構図。
よく20:80の法則とかいうハナシを聞く。企業においては、20%の「それなり」以上の人材が80%の凡人を支えている、みたいな。
それがね、もはや15:85ぐらいにまで比率は変わってきてると思う。(なんとなく、そう感じているだけだけど)
だから、その15%のヒトたちの負荷は、ますますヒドくなってきている。85%の人材の尻拭いをさせられ。。
結果どうなるかというと「馬鹿らしい」と感じ、転職しちゃう。
でも不思議なことに、15%の人間がどんどんやめちゃっても比率は急激に10:90にはならない。85%の凡人の誰かが奮起して会社を牽引する人材になっていったりとか、転職組の「当たり」が、15%側の人間として即戦力になる、とか。
でもね、ゆるやかにその会社の基礎力というか、人材の品質は低下してゆく。転職したヤツがどこにいくかといえばもちろん名の通った企業とかにいくわけだからますます人材の集中が進んでしまう。
結果、社員はゆるやかに見切りをつけられ、外注やハケンに頼りきりになってしまう。(そこでオイラたちIT土方のビジネスチャンスが創出されてゆくわけだが。。)後方支援以外の仕事も外注やハケンに「侵食」され、それで会社がまわってしまうと上層部は自社のコアが弱体化していることに気付かない。いや、気付いているのに目を背けてしまう。
生産性を上げて早く上がるということは、そもそも、サボってはいないわけだ。むしろ評価に値するぐらいだ。
逆の立場のヒトたち、つまり、同じ負荷の仕事を与えられているのに片方ではアップアップになっちゃって、連日残業してるんだけどさくさくとこなせずに停滞している人材をほうっておくと、組織としての生産性が下がるので、上位層は、生産性が高くていつも早く上がってヒマそうにしている(ようにみえる?!)ヤツに仕事を渡さざるを得ない。
そのときそういうヒトたち(:85のヒトたち)は、表面上は「申し訳ない」のひとことぐらい言うかもしれないけど、内心「しめしめ」と思う。
「しめしめ」と思っているうちは成長はない。生産性を上げるための努力もしない。上位層も、生産性の高いヤツに仕事渡して、それで組織として仕事がまわっちゃうとそれが前例となってしまい、常態化してしまう。
勤務時間は平準化され、生産性の高いヤツも低いヤツも同じぐらいの勤務時間となる。でもその生産性にはますます、雲泥の差が出てくる。
そしてそれを上位層は放置する。それで仕事がまわってしまっているから、「施策は打った」と満足げですらある。。
:85のヤツらは、アップアップな姿勢をみせればいつでも生産性の高いヤツに仕事を渡せると思っちゃうから、ますますダメになる。
そして、:15のヤツらが自身のスキルアップのための時間や、生産性を上げるために行ってきた陰での努力までも犠牲にして、できねーヤツらの尻拭いをしているという事実が忘れ去られ、風化してゆく。それって、「馬鹿らしい」よね、ゼッタイ。そうなってしまったら転職の潮時だ。「馬鹿らしい」と思ってしまう事実、「こんな会社やってらんねーよ」と感じてしまう事実を、誰も責めることはできないだろう。
自分が努力して空けた時間を、できねーヤツらの尻拭いにあてるというのは、実は「愛社精神」以外のなにものでもない。そういうことをひそかにやってくれていたヒトたちに「こんな会社やってらんねーよ」と思わせちゃいけないよね、上層部は。
ここまでが一般的なハナシで、ここからは僕個人的なこと。
生産性の低い人材がアップアップのときに、やることやって早く上がれているときの僕は「手伝いましょうか?」というべきなのか?
人道的見地からではなく、ビジネス・シーンのルールとして。
僕は、そんなコトバをかけてやる必要はまったくないと思っている。そんな優しさを見せたらこのギョーカイではつけあがったヤツらにつけ込まれて面倒な仕事をどんどん丸投げされるだけだ。
ビジネス・シーンは、昨今流行の「自己責任」であるべきだ。
その考え方と、僕の「誠実に仕事をする」というポリシーとは矛盾しない。誠実に仕事をするというのは、その考え方をキープするために自分の仕事の範囲を限定する、という動きも含まれる。なんでもかんでも引き受けていたら「馬鹿らしい」思いばかりがつのってしまい、誠実に仕事なんてできるわきゃない。
次回は僕のキライな「定性的」について書きます。(たぶん)
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