昨日、「DoCoMo×Microsoft」そして「KDDI×Google」という、話題必至の業務提携話が明るみになりました。あくまで私見ですが、資本パワーでゴリ押しタイプと、イノベーション重視の技術者タイプ、っていう、似た者同士な風情が漂っている気がします(笑)。
では、両者は一体どのようなシナジーを起こすのでしょうか。考えてみました。
DoCoMo×Microsoft陣は音楽で攻める
まずは、DoCoMo×Microsoftから。こちらは、DoCoMoのFOMA端末FUJITSU「F902iS」に、MicrosoftのWindows Media Technologyを搭載することで、Windows Media Audio(WMA)形式のファイルをFOMAで再生できるようにする、という具体的な指針が示されました。
加えて、FOMA夏モデルの発表会において、ドコモマルチメディアサービス部サービス企画担当部長の前田義晃さんが、「新機種のいくつかある強化ポイント中でも、特に音楽を強く打ち出していく」と述べられたそうで、今後、FOMA全体が、Windows Media Audioを軸にプロモーション展開していくのは間違いなさそうです。着うたフルへの対応が、3キャリア中もっとも遅かったのも、今回のMSとの提携を視野に入れていたからかもしれませんね。
音楽の価格差を埋めるソリューション
ところで、みなさんはどこで音楽を買いますか?
「着うたフル」なら1曲210?420円程度、「iTMS」なら1曲150?200円、「All of MP3(オールオブエムピースリー)」なら1曲20円程度です。CDショップならアルバム1枚3,000円程度ですし、近所のレンタル店で借りれば、日によっては、アルバム1枚100円のときもあるでしょう。
このように、同じような音楽データ(ここでは、芸術性を抜きにして、あえて“データ”としておきます)でありながら、配布される場所によって値段が大きく違う、という事実を、多くの人が気付き始めています。さらに、この“違い”を“矛盾”とする風潮も見られるようになってきました。
だけどもし、パソコンで買った音楽をケータイで聴くことができれば、上記のような価格のブレをなくすことができますよね。
そう、今回のDoCoMoとMicrosoftの提携によって、パソコン向け音楽配信サービスで購入したWMA形式の楽曲や、CDからリッピングした楽曲を、FOMA端末(F902iS)で楽しむことが可能になる、つまり、自分が納得する価格帯で音楽を手に入れられるようになるのです!
そういった点から、夏FOMA「F902iS」は、iPodの購入を考えている音楽ファン層や、パソコンをメインに使用しているビジネスマン層を取り込むことができれば、かなりヒットするかもしれません。
人の心に矛盾や疑問が生じたとき、それを解決するサービスは、多くの支持を受け重宝されるものですよね!
戦略の主軸は、高付加価値エンタメに
ただ、この戦略、ケータイですべてが完結している10代にはほとんど効果がなさそうで、その辺が、社会人寄りのDoCoMoらしさなのかもしれませんね(笑)。逆に、既存の着うたコンテンツ・プロバイダにとってみれば、棲み分けができている分、やりやすいのかも。
また、Windows Media Audioでの音楽面からの展開が成功すれば、次はWindows Media Video(WMV)での映像面からの展開が待っているハズです。例えば、映画や映像番組をダウンロードできたり、自分のケータイで撮った映像をアップロードできたりするサービスが登場するかもしれません。YouTubeのケータイ版みたいなものも流行りそうですよね。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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