Mac OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」を対象としたアップグレードリリースとして5月上旬よりテストリリースが開始され、「Mac OS X Server 10.5 Leopard(ゲストOS)」のサポート、及びマルチスナップショットの実装等が注目を集める「VMware Fusion 2.0」ですが、この度米国時間15日付にて同仮想化ソフトウェアのGA版に相当する「VMware Fusion 2.0 Build 116369」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページを通じて日本語含む7言語に対応したバイナリパッケージが入手可能となっています。
一連のテストリリース(「Beta 1 Build 89933」〜「Release Candidate 1 Build 113392」)を通じた「VMware Fusion 2.0 Build 116369」における主な特徴として以下の項目等が示されています(「1.1.3 Build 94249」からの主な変更点となります)。
- マルチディスプレイサポート。デフォルトにて複数のディスプレイを自動検出可能に
- ディスプレイ解像度、及び向きに関する変更等を自動的にハンドリング可能に
- フルスクリーンモードにおいて、一つ、或いは全てのスクリーンを使用するためのオプションを追加
- 「Unity」モードにおいて、任意のウインドウをディスプレイ間にてドラッグ可能に。また、各ディスプレイに対して適切に最大化可能に
- マルチディスプレイ使用時に、プライマリディスプレイにおいて3Dを利用可能に
- 「DirectX 9.0 Shader Model 2」に対する試験的な対応
- 仮想マシンにおいて、Mac OS X(ホストOS)におけるデフォルトプリンタ、及び構成されている全てのプリンタを自動的にピックアップ可能に(ドライバレスプリンティング)
- 「Mac OS X 10.5 Leopard」にて推奨されている512*512ピクセル版のアプリケーションアイコンを新たに追加
- 「Virtual Machine Library(仮想マシンライブラリ)」において、各ゲストOSにおけるアクティブステータス等のスクリーンショットを表示可能に

↑「VMware Fusion 2.0」における「Virtual Machine Library(仮想マシンライブラリ)」(クリックで拡大します)
- 「VMware Fusion」起動時に、任意の仮想マシンを自動的に開始するためのオプションを追加
- 新たなセッティングエディタにおいて、全ての仮想マシン設定に対するクイックオーバービューを提供
- セッティングエディタにおいて「System Preferences(システム環境設定)」ライクなインターフェイスを採用
- 任意の仮想マシンに既存の仮想ディスクを追加可能とし、仮想マシンバンドル内に当該仮想ディスクのコピーを追加可能に
- ステータスバー、及び仮想マシンメニューにおける新たなオプションを通じて「Shared Folders(共有フォルダ)」を容易に検出可能に
- 従来まで別アプリケーションとしてテストリリースが行われていた仮想マシンコンバータ「VMware Importer」を「VMware Fusion」内に統合(「File」>「Import」)
- 「Boot Camp」パーティションにインストールされたWindowsをVMware仮想マシンとしてマイグレート可能に
- カスタムコンフィグレーションを伴わずして、仮想マシンにおいてUSBマウス、タブレット等を利用可能に
- NAT(Network Address Translation)利用時に「Bonjour」を通じてプリンタをブラウズ可能に
- NAT、ブリッジネットワーキング切り替え時に、新たなDHCPリースを自動取得可能に
- フルスクリーンモード、「Unity」モードにおいて、ダイレクトに仮想マシンをレジューム(或いはスタート)可能に
- 「Dock」アイコンを通じてWindowsアプリケーションを終了可能に
- 「Unity」モードにおける「Expose」利用時に、非アプリケーションウインドウをフィルタリング可能に
- 「Mac Pro」「iMac」「MacBook Pro」において4096ピクセル以上、「MacBook」「MacBook Air」において2048ピクセル以上のワイドディスプレを各々サポート
- マルチスナップショットの実装。複数世代のスナップショットノードをマネジメント可能に
- 一定のインターバルにてスナップショットを自動作成可能な「AutoProtect」を実装(過多なスナップショットノードの生成を避けるべくした制限ポリシを適用)
- 「Snapshots(スナップショット)/Rollback(ロールバック)」ウインドウに対してツールバー、及びUIコントロールが実装された他、各スナップショットノードに対して各種インフォメーションを表示(作成日時、大凡のファイルサイズ等)。また、同ウインドウから「AutoProtect」セッティングにアクセス可能に

↑「VMware Fusion 2.0」における「Snapshots(スナップショット)」ウインドウ(クリックで拡大します)
- ホストOS(Mac OS X)、ゲストOS間において任意のアプリケーションを共有可能に(Shared Applications(共有アプリケーション))
- 「Microsoft Word」「Windows Media Player」等のWindows(ゲストOS)アプリケーションにおいて、Mac OS X(ホストOS)サイドのファイルをダイレクトにハンドリング可能に
- 「Preview」「iTunes」等のMac OS X(ホストOS)アプリケーションにおいて、ゲストOSサイドのファイルをダイレクトにハンドリング可能に
- ゲストOS内における任意のURLをホストOS(Mac OS X)サイドの任意のWebブラウザにてハンドリング可能に(URL Handling)
- Windows Vista/XP(ゲストOS)サイドにおけるスペシャルフォルダ(「Desktop(デスクトップ)」「My Documents(マイドキュメント)」「My Music(マイミュージック)」「My Pictures(マイピクチャ)」)をMac OS X(ホストOS)サイドの
「Desktop(デスクトップ)」「Documents(書類)」「Music(ミュージック)」「Pictures(ピクチャ)」に対して各々マッピング可能な「Mirrored Folders」の実装
- 「Mac OS X Server 10.5 Leopard(ゲストOS)」の試験的サポートを追加(Appleサイドのライセンスによる制限にて、クライアント版のMac OS XはゲストOSとして利用不可。インストール時におけるデフォルトディスクバスタイプとして、「IDE」ではなく「SCSI」を採用)
- Mac OS Xに向けてプリフォーマットされた仮想SCSIディスクを包含。「Mac OS X Server 10.5 Leopard(ゲストOS)」インストール時にディスクフォーマットステップが不要に
- Windows Vista/XP(ゲストOS)において1080pフルハイディフィニションビデオを利用可能に
- Linux(ゲストOS)において「Unity」モードが利用可能に

↑LinuxゲストOSにおける「Unity」モード(「Mac OS X 10.5.4」+「Safari 3.1.2」「Konqueror 3.5.8」)。KDEのタスクバーがデスクトップ下部に表示されている他、WindowsゲストOS利用時と同様に「Applications」メニューを通じた各種の制御等も可能となっています(クリックで拡大します)

↑GNOME環境(Ubuntu 8.04(Hardy Heron))における「Unity」モード(「Mac OS X 10.5.4」+「Safari 3.1.2」「Firefox 3.0.1(Linux版)」)。「GNOME」のメニューバー、タスクバーがデスクトップ上下に各々表示されています(クリックで拡大します)
- 「New Virtual Machine Assistant」において「Linux Easy Install」オプションが利用可能に(ISOイメージ、及びCDが利用可能)
- 仮想マシンにおけるラストサスペンドステートのスクリーンショットが「Quick Look」「Cover Flow」において表示可能に
- キーボード、及びマウス入力を再マッピング可能に
- スクリプティングに向けた「vmrun」コマンドラインインターフェイスが利用可能に
- 最大4コア(4way)の「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessor、仮想対称型マルチプロセッサ)」の試験的なサポートを包含

↑「VMware Fusion 2.0」における「Virtual SMP」の実装。「Processor & RAM」の項目に4CPUが定義されています(クリックで拡大します)
- 仮想ディスクサポートの改善。仮想ディスクマウンタ「VMDKMounter」を用いて、パワーオフステートのVMware仮想ディスク(.vmdk)を Mac OS Xデスクトップにマウント可能に(Mac OS X 10.5 or later、「MacFUSE 1.5.1」を利用)

↑「Dock」に登録された「VMDKMounter」
- 仮想ディスク容量をリサイズ可能に
- 「Mac OS X 10.6 Snow Leopard(ホストOS、プレリリースビルド)」に対する試験的サポートを追加
- Windows(ゲストOS)におけるウイルスプロテクションを強化すべくして、12ヶ月間のサブスクリプションによる「McAfee VirusScan Plus」を同梱(ParallelsによるMac OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」には、6ヶ月間のサブスクリプションによる「Kaspersky Internet Security」が同梱(「Parallels Desktop for Mac Premium Edition」に同梱される「Kaspersky Internet Security」は、12ヶ月間のサブスクリプション))
- 英語、フランス語、ドイツ語、日本語、簡体字中国語、イタリア語、スペイン語、各言語リソースを包含
- 3Dアクセラレーションをデフォルトにて有効化(利用可能なゲストOSに対してのみ)
- And many others...
「Virtual SMP」の実装はVer.1.x、或いは「Parallels Server for Mac」等と同様、各コアが独立したCPUソケットをエミュレートしているため、最大2ソケットのサポートに止まるWindows Vista/XPをゲストOSとして利用した際には、最大2コアの利用に限定される事となります(Vista Home Premium/Vista Home Basic/XP Home等は1コアに限定)。また、「VMware Fusion 2.0」は開発過程にある「VMware Workstation 6.5」同様、仮想ハードウェアのバージョンが「7」にアップグレードされています(virtualHW.version = "7")
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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