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「ReactOS 0.3.3-RC1」リリース

2007/07/30 00:37
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岸 大輔

「Mac OS X Trend Informations」では、Apple、Mac OS X、及び関連アプリケーション、テクノロジ(主に仮想化)等を中心とした各種の情報等をエントリしております。どうぞ宜しくお願い致します。
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アプリケーション、デバイスドライバ等におけるバイナリレベルでのWindows互換環境を目標として開発中とされるオープンソースオペレーティングシステム「ReactOS」。2ヶ月サイクルでのリリーススケジュールに従って5月中旬に予定されていたVer.0.3.2のリリースがブロッカーバグに起因した形にてスキップされていましたが、この度米国時間21日付にて同オペレーティングシステムの最新alpha版に相当する「ReactOS 0.3.3-RC1」がリリースされ、現在ReactOS Foundationによる公式ダウンロードページを通じてIntel x86アーキテクチャを対象としたインストールCD(ISOイメージ)、ライブCD、QEMU仮想マシン(「QEMU on Windows」をバンドル)、VMware仮想マシン、及びソースコード等が入手可能となっています。

この度リリースされた「ReactOS 0.3.3-RC1」における主な変更点として以下の項目等が示されています。

  • ソースツリーの再構成、及びクリーンアップ
  • 「DejaVu Font」をVer.2.18にアップデート(DejaVu Font 2.18)
  • 全てのケースにおける「DejaVu Font」への切り替えを実施(コマンドにおいても同様に「DejaVu Font」を使用。GUIにおいては既に実装済)
  • Win32 API実行環境「Wine(WINE Is Not an Emulator)」から「usp10.dll」をインポート(CVS revision 1.8)
  • 「Win32k DirectX」サポートにおける幾つかのAPIに対して「NtGdiDdCreateDirectDrawObject」「NtGdiDdDeleteDirectDrawObject」「NtGdiDdQueryDirectDrawObject」等のようなテストケースを追加(前記テストケースは種々の障害等に起因して100%正確ではなく、場合によっては一部のケースにおける障害発生要因を手動でチェックする必要があるとの事。当該テストケースは「DirectX 8」以降、或いは「ReactOS 0.2.9」以降をサポートする全てのWindowsにおいて動作可能)
  • 「DDK」「MS DDK version 3790.1830」間における多数のヘッダ互換性を修正
  • 「FreeType」をVer.2.3.4にアップデート(FreeType 2.3.4)
  • 「MS DXSDK 2004 December」と同様に動作するヘッダを含む「DXSDK」フォルダを作成
  • 種々のモジュールに向けた「MSVC(Microsoft Visual C++)」に対する様々なコンパイルの修正
  • And many others...

「ReactOS」は昨年12月の段階で、ブートローダ「freeldr(FreeLoader)」に起因した不具合の検出等によりVer.0.3.1以降におけるIntelベースMacintoshへの対応を表明。従来からサポートされているPC/AT互換機の他に、Apple純正デュアルブート支援ツール「Boot Camp」によって作成されたパーティション、或いはMac OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」によって生成された仮想マシン等を実行環境としてサポート予定と伝えられ、開発者向けビルドにおける動作確認が進行中とされていましたが、現時点で公式なアナウンスは発せられていません。

※個人的に「Parallels Desktop 3.0 for Mac Build 4560」「VMware Fusion for Mac 1.0 RC 1 Build 50460」での動作を確認しております(ライブCD、及びVMware仮想マシンを使用。「Parallels Desktop for Mac」ではVMware仮想マシンを「Parallels Transporter」にてV2V(Virtual to Virtual)マイグレーション)。以下、Parallels仮想マシン上で動作する「ReactOS 0.3.3-RC1」のスクリーンショットです(ブラウザは「ReactOS Explorer」)。

「Parallels Desktop 3.0 for Mac Build 4560」+「ReactOS 0.3.3-RC1」

↑「Parallels Desktop 3.0 for Mac Build 4560」+「ReactOS 0.3.3-RC1」+「ReactOS Explorer」(クリックで拡大します)。

公開されている開発ロードマップによるとVer.0.4(「ntoskrnl」におけるWindows NT 5.x/6系に対する互換性を50%に向上)を2007年中に、Ver.0.5(「ntoskrnl」における互換性を70%に向上)を2007年〜2008年に各々リリースし、現在alphaとして進行中の開発ステージをBetaに移行予定と伝えられています。

オペレーティングシステムの一つではありますが、Windowsライセンスを必要とせずしてWindowsアプリケーションを実行可能とするコンセプトは互換レイヤ「CrossOver Mac」にも通ずるものがあり(ReactOS FoundationとWine Project(「CrossOver Mac」のベーステクノロジ「Wine」の開発元)は協力関係にあります)、「CrossOver Mac」以上に長い目で見守る必要がありそうですが、23日現在99.3%まで完了しているソースコードの監査状況共々、今後の動向を見守り続けたいと考えております。

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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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