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「DiskWarrior 4」の機能確認と各種パフォーマンス検証

2007/03/19 02:51
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岸 大輔

「Mac OS X Trend Informations」では、Apple、Mac OS X、及び関連アプリケーション、テクノロジ(主に仮想化)等を中心とした各種の情報等をエントリしております。どうぞ宜しくお願い致します。
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昨年12月に英語版、今年2月中旬には日本語版が各々リリースされているAlsoft製システムメンテナンスツール「DiskWarrior 4」。待望のUniversal Binary化を果たし、IntelベースMacintoshにも正式対応した同メンテナンスツールにおける各種パフォーマンス等を、実測を含めた形で検証してみたいと思います。既に同じ読者ブロガーの朝之丞さんも「DiskWarrior 4.0」に関するTry and Testedをエントリされていますので、関連エントリ(?)のような形で御覧頂けると幸いです(若干内容が被る部分もあるかも知れませんが、御容赦下さい)。

Classic Mac OS時代より、Mac OS市場において安定した実績と信頼性等を示しているシステムメンテナンスツール「DiskWarrior」。同メンテナンスツールの最新版に相当する「DiskWarrior 4」では待望のUniversal Binary化が達成され(IntelベースMacintosh(Mac OS X for Intel)に正式対応)、既に亘香通商社より日本語版に相当する「ディスクウォーリア 4.0」もリリースされています。

※Ver.4.0の主な特徴(新機能、旧バージョンからの変更点、システム要件等)等を同バージョンリリース時のエントリに纏めておりますので宜しければ御参照下さい。

●「DiskWarrior 4」におけるインターフェイス確認

変更点の概要等を確認してみた限りにおいて、「DiskWarrior 4」には約3年半振りのメジャーアップグレードに相応しい多岐に渡る機能強化とパフォーマンス改善等が施されているようです。case-sensitiveのサポートにより「HFSX」が適用されたボリュームに対する再構築等も実現されている他、「DiskWarrior 4」における最大の特徴としては、Universal Binary化に伴うMac OS X for Intelへの正式対応が挙げらるでしょう。ここからは日本語版に相当する「ディスクウォーリア 4.0」を用いて、新バージョンにおける変更点、及び各種パフォーマンス等を検証してみたいと思います。

まずは新旧両バージョンにおけるメインウインドウの比較です。

「DiskWarrior 3.0.3」におけるメインウインドウ

↑「DiskWarrior 3.0.3」におけるメインウインドウ

「DiskWarrior 4.0」におけるメインウインドウ

↑「DiskWarrior 4.0」におけるメインウインドウ

スクリーンショットの比較においても明らかなように、両バージョンにおける最も顕著な相違は「ディレクトリ」「ハードウェア」間に新設された「ファイル」と称される新たなパネルの存在でしょう。同パネルではVer.4における新機能中の幾つかとして、以下の2項目が内包されています。

  • ディスクパーミッションの修復
  • 全てのファイルとフォルダをチェック

「DiskWarrior 4.0」における「ファイル」ペイン

↑「DiskWarrior 4.0」に新たに設けられた「ファイル」ペイン

上記項目中「ディスクパーミッションの修復」は、システム固有のファイルやフォルダにおける無効なファイルアクセス権(ユーザパーミッション)の修復を目的としたオプションとなっており、同オプションは「Disk Utility(ディスクユーティリティ)」>「First Aid」内における「Repair Privileges Utility(アクセス権の検証、修復)」同様、Mac OS Xがインストールされているブートボリュームに対してのみ適用可能となっています(上記スクリーンショットではシステム不在のボリュームを再構築対象としているため、同オプションがグレイアウトしています)。

一方の「全てのファイルとフォルダをチェック」オプションでは、フォルダ階層情報における不整合値やファイル互換性問題等を識別可能としており、当該ボリュームにおいて下記項目の検査を行っています。

  • Property List(.plist)ファイル
  • ファイルとフォルダのパス
  • フォルダ階層
  • ファイルフォーク(データフォーク、リソースフォーク)
  • フォルダ内における項目数

●新旧両バージョンを用いた各種パフォーマンスの比較検証等

続いて、実際の再構築プロセスを通じた各種パフォーマンスの比較検証等に移りたいと思います。この度のVer.4における主な特徴の一つとして「旧バージョン比で大幅な高速化を実現」との項目が挙げられていますが、同一環境における新旧両バージョンを用いた再構築プロセスの実践により、具体的なパフォーマンス改善を実測比較にて確認してみたいと思います。

検証に用いた環境は以下の通り。旧バージョンである「DiskWarrior 3.x」(「Mac OS X 10.4.8」を用いるため、実質的には「DiskWarrior 3.0.3」)がMac OS X for Intelに対応していないため、(両バージョンを同一環境にて比較検証を行うため)ここではPowerPCベースMacintoshを使用する事とします。

  • PowerBook G4 550MHz(Gigabit Ethernet)
  • RAM容量:768MB
  • 再構築対象ボリューム:約15.23GB
  • ボリューム使用状況:約3.7GB
  • パーティション形式:Appleパーティションマップ
  • 再構築対象システム:Mac OS X 10.4.8 Build 8L127

※検証を行った時点では「Mac OS X 10.4.9」がリリースされていませんでしたので、「Mac OS X 10.4.8」を使用しております。

計測するプロセスは、DiskWarrior CDからの起動時間(「Startup Manager」を用いた起動開始〜使用許諾ウインドウが現れるまで)、及び再構築開始から検証プロセス終了までの所要時間とし、実際にディレクトリ置換を実行するプロセスは含まない事とします。上記の条件にて行った再構築プロセスの所要時間は以下の通り。

DiskWarrior 3.0.3

  • DiskWarrior CDからの起動時間:105秒(1分45秒)
  • 検証プロセス:330秒(5分30秒)

DiskWarrior 4.0

  • DiskWarrior CDからの起動時間:436秒(7分16秒)
  • 検証プロセス:259秒(4分19秒)

上記の計測結果から、検証プロセスではVer.4において約20%近くのパフォーマンス改善が確認されます(様々な環境、条件等により異なった結果が得られる事もあるかと思われますので、参考程度に捉えて頂けると幸いです)。この度の検証に用いたボリュームは使用状況が比較的低い状態ではありますが、より大容量、且つファイル、フォルダ数の多いボリュームを再構築対象とした際には、その差は一層顕著なものとして現れるのではないかと思われます。

しかしながら、注目すべきはDiskWarrior CDからの起動時間。Ver.4においては、旧バージョン比で約5分以上も長くなっている結果が目立ちます。

●IntelベースMacintoshにおけるパフォーマンス検証

続いて、参考までにIntelベースMacintoshにおいて同様の検証を行ってみたいと思います。この場合比較対象が存在しませんが、Universal Binary化に伴うIntelベースMacintosh上での各種パフォーマンスは「DiskWarrior 4」において非常に興味深いところ。検証には以下の環境を用いる事とします。

  • Mac Book 2.0GHz(Early 2006)
  • RAM容量:1GB
  • 再構築対象ボリューム:約74.21GB
  • ボリューム使用状況:約18.28GB
  • パーティション形式:GUIDパーティションテーブル(GPT)
  • 再構築対象システム:Mac OS X 10.4.8 Build 8L2127

検証結果は以下の通り。

DiskWarrior 4.0

  • DiskWarrior CDからの起動時間:520秒(8分40秒)
  • 検証プロセス:227秒(3分47秒)

前述のPowerBook G4 550MHz(Gigabit Ethernet)との比較においては、DiskWarrior CDからの起動時間は一層長く、検証プロセスは一層短くとの結果が得られた事となります。

これまでの検証結果等から、Ver.3までは許容範囲と捉えていたDiskWarrior CDからの起動時間も、Ver.4では厳しい状況に改変されているとの現状が窺い知れます。「DiskWarrior」において起動ボリュームの検証、及び修復を行う際には、「First Aid」における「ディスクの検証、修復」同様、外部ディスク(ボリューム)からの起動が必須とされるため、願わくば外付けハードディスクドライブ、或いは内蔵ハードディスクドライブにおける別パーティション等、ハードディスクベースの別ボリュームからの利用が望ましいのではないかと考える次第です。

尚、個人的な使用感ではありますが、Ver.4を用いたディレクトリの再構築後、一部のアプリケーションにおいて、これまで(Ver.3以前におけるディレクトリ再構築後)以上のレスポンスの改善が感じられました。現時点で確固とした要因は特定し難いですが、個人的にはVer.4におけるプラス要素の一つと捉えております。全般的にはUniversal Binary化の他にも、パーミッションの修復や破損した初期設定ファイル(.plist)の識別、或いは「FileVault」「HFSX」「ACLs(Access Control List、アクセスコントロールリスト)」「GUIDパーティションテーブル」のサポート等、一層の機能強化が非常に頼もく感じられますし、(条件付きではありますが)CD1枚で「Mac OS 7.1」〜「Mac OS X 10.4.x(Intel含)」までを修復対象とする汎用性の高さも、競合製品に対する大きなアドバンテージの一つと成り得るではないかと考えています。

勿論、「DiskWarrior」が全てのトラブルにおいて万能という訳ではありませんが(個人的には修復ツールというより、メンテナンスツールとの位置付けと捉えております)、今後も「DiskWarrior」の存在が、Mac OSの信頼性に多大な貢献を果たしてくれるものと信じております。

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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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