最終更新時刻:2009年1月8日(木) 7時50分

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Mac OS X時代のもう一つのファイルシステム「HFSX」

公開日時:
2006/06/07 02:28
著者:
Flipper

以前のエントリにてOpenSolaris Projectによる128bitファイルシステム「ZFS(Zettabyte File System)」関連の話題を採り上げましたが、今回は「HFS Plus」の拡張版として「Mac OS X(Server)10.3 Panther」よりサポートされている「HFSX」を紹介したいと思います。

「HFSX」は、現在Mac OS Xにおいて標準的に採用されているファイルシステム「HFS Plus」の拡張版として「Mac OS X(Server)10.3 Panther」以降でサポートされており、「HFS Plus」と比較した際の大きな特徴として「ファイル名における英大文字/小文字の取り扱い」が挙げられます。「HFS Plus」が両者(英大文字/小文字)の違いを識別しつつ、ファイルシステム上ではそれらの違いを吸収し、同一の文字として扱う仕様(case-insensitive)となっているのに対し、「HFSX」ではファイル名における英大文字/小文字を別の文字として認識させる事(case-sensitive)を可能としており、実際に適用する際には「Terminal(ターミナル、/Aplication/Utilities/Terminal.app)」にて以下のコマンドを使用する事により、「HFSX」に対応したボリュームを作成する事が可能となっています(事前にボリュームの初期化を必要とするので要注意。尚、「HFSX」はこれらの機能を実現するにあたり、互換性面を一部犠牲にしており、Classic Mac OSからは「HFSX」でフォーマットされたボリュームを認識する事ができなくなっている)。

  • sudo diskutil eraseVolume "Case-sensitive HFS+" VolName /Volumes/VolName

※「VolName」には任意のボリューム名が入ります。尚、「Mac OS X 10.4 Tiger」以降では、ディスクユーティリティのオプション(Mac OS 拡張(大文字と小文字を区別/ジャーナリング))を利用したGUI環境による制御が可能(「Mac OS X Server」では10.3よりGUI環境による制御が可能)となっています。

そして、ボリューム初期化を伴わずしてHFSXの機能を試す場合においては、HFSXに対応したイメージファイルの作成が有効な手段の一つとなりますが、この場合には(仮にカレントディレクトリに容量5MBのイメージファイルを作成すると仮定)同じくターミナルにて、

  • hdiutil create Image -megabytes 5 -fs HFSX -volname "イメージファイル名"

とする事により、対応可能となっています。

HFSXを採用したボリュームイメージにおける英大文字/小文字の取り扱い

↑HFSXを採用したボリュームイメージに「MacOSX」というフォルダと「macosx」というフォルダを同居。英大文字/小文字を別の文字として認識している様子が見て取れる

尚、Mac OS Xがサポートしているもう一つのファイルシステム「UFS(UNIX File System)」においても、HFSX同様、case-sensitiveによるファイル名の扱いが可能となっていますが、UFSをMac OS Xで使用するにあたっては、

  • ファイルアクセス速度がHFS Plusと比較した場合に大きく見劣りする
  • Air Macが機能しない
  • ボリューム名の変更が不可能
  • ファイルタイプとクリエータコードをサポートできない
  • 動作保障されていないアプリケーションが多い(インストールすら不可能な場合もある)

等、様々な制限事項が生じてしまうので、UNIXベースの資源を必要としない環境においてcase-sensitiveの利便性を求めるのであれば、HFSXの使用をもって実現するのが良いかと思われます。

但し現状では、HFSXでも(UFS程ではないが)一部のアプリケーションや、周辺機器のドライバ等との互換性に問題を抱えており(2006年6月現在。特にAdobe製品の一部に互換性が不十分なアプリケーションが存在する)、如何なるトラブルに遭遇するか予測しづらいといった側面があるのも事実です。機能面でのメリットを有効活用したい環境においても、実用性等を考慮した場合には、なかなか推奨しづらいといったところが現状ではないかと思われます。

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※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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