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Apple純正アプリケーションにおけるUniversal Binary化の近況

2006/04/14 01:50
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岸 大輔

「Mac OS X Trend Informations」では、Apple、Mac OS X、及び関連アプリケーション、テクノロジ(主に仮想化)等を中心とした各種の情報等をエントリしております。どうぞ宜しくお願い致します。
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IntelベースMacintoshの順調なリリースに伴い、徐々にUniversal Binaryへの移行が進みつつある一連のMac OS Xアプリケーションですが、先月末から今月にかけてもApple純正アプリケーションにおいて幾つかのリリースが行われましたので、近況報告という形で紹介したいと思います。

「Final Cut Studio 5.1」「Aperture 1.1」

まずは創業30周年を翌日に控えた先月末日に、HDビデオ制作用統合アプリケーション「Final Cut Studio」の最新版に相当する「Final Cut Studio 5.1」がUniversal版としてリリースされています。

「Final Cut Studio 5.1」は、「Final Cut Pro 5」「Soundtrack Pro」「DVD Studio Pro 4」「Motion 2」等を含めたプロフェッショナルユーザ向けHDビデオ制作用統合アプリケーションとして提供されており、機能面における追加、変更等は見られなかったものの、当バージョンよりPowerPC、Intel両プロセッサにネイティブで対応するUniversalアプリケーション(Universal Binary)としてリリースされています。「MacBook Pro」上での動作は従来比で2.5倍高速とされており、オンラインのApple Storeにおいて128,000円にて販売。その他にも「Final Cut Studio」登録ユーザ向けのクロスグレードプランや、「Final Cut Pro」「Motion」「Soundtrack Pro」「DVD Studio Pro」等、単体アプリケーションからのアップグレードプラン等も用意されているようです。

尚、プロフェッショナルアプリケーションとしては「Logic Pro 7」「Logic Express 7」に続くUniversal対応アプリケーションとなっており、「Final Cut Express HD」でも次期バージョンにおけるUniversal Binary化が表明されています。そして昨日(13日)には、フォトグラファ向けのオールインワン・ポストプロダクションツール「Aperture 1.1」がUniversal Binary版としてリリース。他にも「iLife '06」「iWork '06」等は既に先行対応を果たしている等、移行を牽引すべき立場のAppleから、続々と対応製品がリリースされているのは非常に良い傾向かと思われます。

Apple Remote Desktop 3

そして今月11日には、サーバソリューションの中からデスクトップマネジメントソフトウェアの第3世代に相当する「Apple Remote Desktop 3」もUniversalアプリケーションとしてリリースされています。当バージョンでは、リモートSpotlight検索や、カスタマイズされたAutomatorアクション等、「Mac OS X 10.4 Tiger」にて提供された新たなテクノロジと密接に連携した新機能を多数搭載し、ソフトウェアの配布、資産管理、遠隔支援等をより簡易化するためのソリューションを提供しているとされています。これら新機能の概要としては、

  • 「Mac OS X 10.4 Tiger」が動作する複数システム上を高速で検索する「Spotlight」検索
  • 定型的なシステム管理作業の自動化等を実現する30以上の「Automator」アクション
  • リモートシステムの状態を素早く簡単に監視可能とするDashboard Wedget
  • モバイルシステムがオンラインに戻る際のソフトウェアインストールを自動化する「AutoInstall」
  • 管理者による複数システム全体の監視を簡易化する「システムステータス」
  • 「Apple Desktop Remote 2」に比べて11倍高速にコピー可能とされる「パワーコピー」
  • ローカルコンピュータとリモートコンピュータ間におけるファイルやフォルダのドラッグアンドドロップを可能とする「リモートドラッグアンドドロップ」
  • ローカルコンピュータとリモートコンピュータ間におけるオブジェクトの移動を簡易化する「リモートコピーアンドペースト」
  • 定型作業の保存・再現の簡易化に役立つ「タスク履歴」と「タスクテンプレート」
  • 遠隔制御されているシステムのデスクトップを隠蔽可能な「カーテンモード」
  • ソフトウェアの適正な使用を記録し、不正なアプリケーションの使用を監視する「アプリケーション使用状況レポート」と「ユーザ履歴レポート」
  • 予め定めた条件に従ってシステムを動的に管理する「スマートコンピュータリスト」
  • 「Apple Remote Desktop 3」とクライアント間における安全な通信を可能とするAES 128ビット暗号化

等が明らかになっています。尚、システム要件としては管理者用、及びクライアント用システムとして「Mac OS X 10.3.9」以降の使用が挙げられており、イーサネット、IP over FireWire、或いはAirMacネットワークによる接続が必要とされています(イーサネットが推奨)。

新機能の概要を見る限りでは、Mac OS Xにおいて実装されてきた様々な技術をベースとして、より実用性と利便性を追求した形のアップグレードとなっているようです。その性質上、一連のサーバソリューションはクライアント版と比較してIntelプロセッサへの対応が遅れがちとなっており、Mac OS X ServerにおいてはIntelプロセッサへの対応が未だ実現されていません。タイミング的にはVer.10.5に至るバージョンアップ時における対応が濃厚かと思われますが、現時点でMac OS X Serverをインストールしようとすると対応機種が限られてしまうのが現状です。緻密な検証作業が必要とされる分野なだけに慎重にならざるを得ないといった側面も考慮すべきかと思われますが、一方ではライセンス体系やサポート体制、或いはオープンソースを中心とした汎用性や、NetBootに代表される実用的な機能性等、他プラットフォームのサーバソリューションと比較しても大きなアドバンテージと成り得るだけのポテンシャルを秘めているとも思われるだけに、この度アップグレードされた「Apple Remote Desktop」共々、一連のサーバソリューションにはより一層の発展を期待したいところです。

このように、ほぼ順調な移行をみせているApple純正アプリケーションですが、後は既に自社アプリケーションのUniversal Binary化を表明しているAdobeやMicrosoft、FileMaker等、多大な影響力を持ったベンダからの製品が出揃ってくれば、順調な移行へ向けての強力な追い風と成り得るでしょう。現時点では、Intelプロセッサへの移行にあたってAppleが打ち出した「Universal Binary」と「Rosseta」という2つのキーソリューションが、非常に上手く機能しているのではないかと思われます。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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