以前、「IT業界がダメな理由を学生の視点から考える」というエントリーをお届けしましたが、それについて秀逸なコメントをCNET Japan上で頂いたので紹介したいと思います。
以下、red.green.blueさんから頂いたコメントです。
『業界全体に対して言いたいのですが「コミュニケーション力」という言い方は、やめたほうがいいと思います。「コミュニケーション力」という言葉で一般的に想像するレベルの能力なら、ほとんどの人が持っています。
そのレベルで満足しますか?
しませんよね。
SIerがコミュニケーション力といったときに本当に望んでいるものは、「分析力」「交渉力」「説得力」「心理学」ではありませんか?そのように言えば学生だって勉強する方向性が見えてきます。』
(詳細は以下エントリーの追記を参考)
→ http://it-ura.seesaa.net/article/64564359.html
まさにその通り。そして、このやりとりを通じて感じたのは、コミュニケーション力がほしいと主張し続けているIT業界こそ、実は言いたいことを学生達に届けることができていなかったという、コミュニケーション能力欠如の問題を抱えていたという事実の再認識です。
これは皮肉なことです。
紺屋の白袴、医者の不養生と揶揄されることが多いIT業界にとって、またしてもか、と思わせる内容でした。
もっとも見方を変えれば、現状においても「言いたいことを相手に伝える力」が不足している人材ばかりを抱えているからこそ、そのようなメッセージを投げ掛け続けている、と捉えることもできるでしょう。
私見では、IT業界に属する人々の交渉能力や説得力というのは、他業界と比較してもさして遜色はないと思います。
にも関わらず、伝えたいことを正確に伝えることができていないというのは、IT業界が扱うビジネスが一般消費者や世間から見て、なかなか目に付かない部分であることが大きいのでしょう。
Webの世界なら、家のPCからインターネットにつなげて見ることができますけど、バックエンドで動いているシステムを意識することなどないですからね。
そもそも、それを意識させないところがITの理想なわけでして。
一度、就職活動を控えた学生さんたちと一緒に、直接意見をやりとりする場が欲しいなと真剣に思う今日この頃です。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
吉澤準特 on 2007/11/28
IT業界で
顧客が求める「分析力」とは
「ーから十まで説明しなくても阿吽で理解してくれる」
「専門家に頼んでいるんだから業界常識ぐらい対応してよ」
なんだと思っています。
そういう意味では
狭い知識で営業・顧客要望に応対できるわけではなく
・「XXXX業界に関する業界常識」
などという書籍が何冊か出てたりするわけですが
作業担当者の自助努力にそれを求められている気がします。
上記の分析力、背景状況を把握できていない時点で
お客さんのお話についていけない面もあるわけで
「交渉力」「説得力」というのは無茶な話なのではないでしょうか?
したがって強い人材をつくるには、
個人の自助努力を強制するのではなく
企業が上記に対してある程度教育サポートしていく
必要性がある気がいたします。
きむこう on 2007/11/19
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きむこうさん、コメントありがとうございます。
ITエンジニアとしての本領というのはあるわけでして、それを相手に理解させるための交渉力や説得力は絶対に持つべきだと私は思っています。
クライアントの気まぐれで技術的なあるべき姿が崩されるということがないようITエンジニアは努力する姿勢を持つべきですよね。
ちなみに、お客さんの話についていけないという業務知識レベルであれば、それは単にエンジニアの勉強不足というだけだと思います。相手を上回る知識は必要ないですが、少なくとも話についていける基礎知識は必要だと思うのです。
企業がある程度のサポートをすべき、という点は同意です。少なくとも人を育てる視点を企業は持つべきですね。