前回の続きです。
(前回は以下URL参照)
→ http://it-ura.seesaa.net/article/77676025.html
新風舎という出版社が自費出版商法で何人もの著者に詐欺的行為を働いているという話で、「出版させてほしい」という甘言を巧みに用いて、通常では考えられないような膨大な出版点数に膨れ上がっていたことは前回のエントリーで紹介しました。
ここからは、さらにあくどい新風舎のやり口をみていきます。
新風舎は自費出版の手数料として200万円/1000部当たり以上、金づるになりそうな人には300万円以上の金額を吹っかけていました。
一般に、書籍を出版するなら100万円もあれば十分自費出版が可能です。出版社に請われて出すなら、その半分を出版社が負担することも十分にあり得ますから、200万円以上余計に取られているケースもあるでしょう。
それでも、書籍が刊行されて書店に並べばまだ良いでしょうが、新風舎の場合、それさえも(事実上)反故にしていました。
例えば、契約の段階では書籍が全国1000近い書店に並べられることになると説明しておきながら、出版しても直営の数店舗とネット販売でしか扱っていないケースが多発しています。
ネット販売といっても、3000以上の書籍名がずらーっと並んだ中での販売ですから、事実上、自分で営業活動をしなければまったく売れません。
また、運よく売れたとしても、初版1000部を超える増刷の決定権は完全に新風舎が握っており、初版後1年を過ぎた場合、著者が増刷したいと訴えても棄却することがままあったようです。
※本来、書籍販売数を増やすのが出版社の本業ですが、新風舎は自費出版の費用で利益を上げるビジネスモデルであり、実は書籍が売れるほど間接費用が増して利益が削られるというあり得ないモデルでした。
そして、今回私が最も最悪だと認識しているのは、倒産したにも関わらず、現在書籍執筆中の著者達に対して50万・100万円という追加費用を要求する可能性があることをほのめかしていることです。
新風舎の弁は以下の通りです。
著者から自費出版の準備資金を預かっている場合、預かり金のような前受け金勘定としてしっかりと別管理することが望ましいのですけど、新風舎には著者の利益を保護するという考えが欠如しているために、残念ながら使い込まれてしまったのです。
改めてこの企業のモラルハザードがハッキリしました。
現在、新風舎と自費出版の執筆に取り組んでいる方は1100人に上ると言われています。新風舎の皆さんと支援企業の方々には、少しでも多くの著者の方を救済して頂きたいです。
(参考)
新風舎ウェブサイト
→ http://www.pub.co.jp/s/singpoosha/
一連の報道に対する新風舎からのコメント
→ http://it-ura.seesaa.net/article/78483090.html
吉澤準特より:1月7日、大手自費出版の新風舎が民事再生法の適用を申請(倒産)しました。負債総額は、出版社単体で20億円、持ち株会社を合わせると25億円です。
この出版社で自費出版を行った著者の大半は、このニュースを聞いて多少溜飲を下げたことでしょう。
ご存知の方もいると思いますが、新風舎は悪徳企業として出版業界では有名であり、昨年7月には元大学教授を含む3人の著者が契約不履行による[続きを読む]
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