昨今では、一般社員のITリテラシの低さでこのような事件も起きてます。
→ http://it-ura.seesaa.net/article/77694694.html
では、SEのITリテラシ(能力)ってどれくらいあるんでしょう。
2年以上前の話ですが、プロジェクト内でウイルスが蔓延するという事件が発生しました。クライアントのネットワークにも影響したため、社長名で始末書を提出し、ようやく怒りを納めてもらったという出来事です。この件について、SEのITリテラシを絡めながらお話しましょう。
事の発端は、プロジェクト開発用にレンタルしたPCでした。
当時、プロジェクトは設計段階を終えようとしており、翌月からのプログラマとSEの大量投入に備えて、必要機材の発注をしていました。
機材発注には数百万の金額が動くため、一般企業でいう部長クラスの決裁が必要です。ですから、この話も、最終的にはプロジェクト責任者のところに持っていきます。
問題点はないかと聞いたところ、
「・・・この開発PCにはシマンテックのアンチウイルスが個別に含まれてるけど、アンチウイルスのライセンスはクライアントが持ってい るから、初期インストールから外しておいて」
という返事を貰いました。確かに、開発PCが100台以上にもなると、アンチウイルスを初期インストールから外すだけで、数十万円も安く済 ませることができます。彼のいうことももっともなので、その内容で業者に発注をお願いしました。
それから2週間後。頼んでいた開発PCがプロジェクトルームに届いたため、それらを開梱してセットアップするよう、各SEに指示を出します。
各PCにはアンチウイルスが入っていませんから、LANケーブルを接続する前に、各自でアンチウイルスのインストールも行うようにCDも何枚か配布しました。
アンチウイルスを入れる前にネットワークにPCを接続させると、あっという間にウイルス感染してしまうことがあるので、インストールが完了するまでは、LANケーブルで接続されていないスタンドアローンの状態を保つことが求められます。
この程度の知識、SEだったら当然持っているものと思いますから、一通りの作業手順を伝えたら、あとは勝手にやってもらおうと考えていたのですが、これが間違いの元でした。
新しくプロジェクトに配属されたSEは80人以上いたのですが、これだけのSEがいれば、能力に疑問符が付く人がいても不思議じゃないでですよね。ご多分に漏れず、このプロジェクトもそうでした。
そうです、LANケーブルを接続してPCを立ち上げる猛者がいたんですよ・・・・・10人以上も。
このうちの1台があっというまにウイルス感染してしまい、クライアントのネットワーク内にウイルスを撒き散らしてしまいました。当然のことながら、クライアントのシステム部には速攻でバレます。数分後に、システム部から電話で、
「ネットワークを封鎖しました」
と死の宣告を受けるプロジェクト責任者。彼の顔は、ちびまるこも驚くほど真っ青になってましたよ。
LANケーブルをつないでしまった張本人達に話を聞いたところ、ケーブルをつないでも、ブラウザを立ち上げなければネットワークに接続しないと思ったということでした。おいおい、それじゃモデム接続だよ。
こんな基礎的な知識は研修じゃ教えませんから、知らなかったと言われれば、次から気をつけろとしか言いようがありませんが、それにしても、これでよくJavaのコーディングができるもんです。
他にも、Sunから転職してきた人で、Solarisしか触ったことのないスペシャリストもいました。Solarisにはめっぽう強いのに、ウインドウズのゴミ箱の存在を知らなかったというツワモノです。彼のPCは、過去の削除ファイルが全てゴミ箱に残っています・・・・・
SEにも色々な人がいますが、一般人が持ち合わせているITリテラシを備えていない方もいるから注意が必要です。ちなみに、先の話で事件後にプロジェクト責任者が放った言葉、
「そもそもアンチウイルスを最初から入れていればこんなコトにはならなかったんだよ!誰だよ、入れなかったやつは!!」
はい、あなたですよ。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
吉澤準特 on 2008/01/15
吉澤様
SEのITリテラシーですが、平均的に一般社員のITリテラシーとあまり変わらないように思います。
5年前になりますがOSにWindows2000 Serverを使ったERPのシステムを構築していたのですが、ウィルスソフトを入れていなかったため、年末、年始に外部から持ち込んだと思われるPCを無許可でLANに接続し、ネットワークドライブを設定させたところ、サーバーがウィルス感染して、年始早々大騒動になったことがあります。
原因が当時のお客様の子会社のSI企業の社員(SE)が原因だったそうで、子会社の社長名で始末書が提出されたそうです。
今でもSEのITリテラシーについては疑問を持っていますが、SE個人だけでなくSI企業の中にもITリテラシーについて教育されていないケースが多々ある現状があります。(中堅以下の技術者派遣のみのSI企業に特に多いと言う話です)
Sword200801 on 2008/01/15
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Sword200801さん、コメントありがとうございます。昨今では検疫NWの導入も進んでおり、大企業の多くではこのような事態は見られなくなりましたね。SQLスラマーをはじめとするいくつもの被害で企業も学んだということでしょう。
顕在化するまで軽視され続けるのはこれまでもこれからも同じだと思います。人間、一度懲りてみないとなかなか学習しない。
今後、情報セキュリティに対する世間の目は強まる一方でしょう。こういったことに対する教育や啓蒙が進んでいない中小企業は、今後、様々な面で苦境に立たされるかもしれません。※プライムとの契約打ち切りなど