「枯れた技術の水平思考」という有名な言葉があります。
これは、当時の任天堂でゲームウォッチやゲームボーイを生み出した故・横井軍平氏の名言であり、今でも任天堂の魂として生き続けている言葉です。
知らない方のために簡単に説明すると、当時安価になりつつあった小型電卓の技術をゲームの世界に水平展開した際、横井氏はこの言葉を設計哲学にしていました。同じく、小型液晶テレビが安価になってきた際には、ゲームボーイを生み出しています。
つまり、こなれてきた技術をこれまでとはまったく異なる目的に使ってみるという考え方です。水平展開で成功するためには相当の創意工夫が要求されますが、ローリスク(コスト)ハイリターンを狙うことができる優れた戦略です。
ここで考えたいのですが、IT業界にはこの発想に通じるものがどれくらいあるのでしょうか。
新しい技術を追い求めるヒト、古い技術に固執するヒトはよく見かけますが、新しいことを実現するために古い技術を使うヒトというのはなかなかお目にかかりません。
おそらく、Ajaxは前述の思想に当てはまるでしょう。当時、サービス性や表現力で限界に近づいていたWebブラウザ及びJavaScriptに非同期という思想を持ち込んで、再びWebブラウザをITの中心に引き戻したことは、疑いようのない技術の水平思考です。
他にはどんなものがあったでしょう。仮想化技術も、80年代のメインフレームの技術をオープンシステムに転用したものですから、水平思考と言えなくはないのかもしれません。
※枯れた技術というには語弊がありますけどね。
ウィルコムやイーモバイルのように、安価なワイヤレス網を用いてモバイルブロードバンドマーケットを創出したのも、水平思考の結果かなと思います。
他にはどんなものがあるのか・・・・・こうやって考え続けていくと、いつかは新しいITサービスを思いつきそうなものですが、こんなことを繰り返して数ヶ月、まだ面白そうなアイデアが浮かびません。
今はニコニコ動画や初音ミク、鏡音リン・レンというところと絡めて何かできないかを考え中です。(思いついたらエントリーを続けます)
これまでの流れで、テキスト→音声、動画というトレンドが生まれてますけど、きっとこの先はまたテキストへの寄り戻しがあるハズ!という根拠のない発想を持っていますが、これはIT業界の「集中」→「分散」→「集中」を意識しています。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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