昨今、システムを無停止で運用することの価値を謳っているベンダーが増えていますが、それによって真のBCP(ビジネス継続計画)、
何が起きても業務を遂行させるための計画について考える機会が薄れているように思えます。
例えば、Oracleはアンブレイカブルなシステム運用を売り文句にグリッドコンピューティングを展開していますが、
このサービスを採用しようとする企業のいくつかは、これさえ導入すれば、もうシステムは止まらないと考えてしまっています。
本当のBCPとは、システムが停止した状況でも、代替業務のプロセスが定義されていることです。その上で、
段階的にシステムが使用できない状況を想定して、ケースごとに手動業務のプロセスを適用していくのです。
フォールトトレラントのように、システム障害時に代替機への切替が限りなくゼロに近づいたとしても、
最悪のケースとしてシステム全体が止まってしまうという状況は十分あります。
常々感じていることなのですが、前述のようなケースを想定して対応シナリオを考えている企業が少なすぎます。
それはITシステムが生命線である金融機関も例外ではありません。
参考までに、日銀が調査した金融機関におけるBCPの対応状況アンケート結果へのリンクを掲載しておきます。
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"http://it-ura.seesaa.net/article/38492181.html">http://it-ura.seesaa.net/article/38492181.html
確かに、このような異常系処理への対応は日常的な効果を確認することは難しいですが、いざというときに身に染みるほど実感できます。
逆に言えば、備えを欠いていると、システム停止という自体に見舞われたときに、業務を継続できないほどの混乱が生じてしまうでしょう。
もちろんコストと効果の観点で考えるのが経営ですから、システム停止によって業務が完全に止まっても問題ないものに限れば、
BCPを考える必要性は薄いです。
しかし、私の過去の経験から言うと、社内の基幹系業務を担っているシステムにも関わらず、
システムが完全に停止したことを想定してBCPを用意しているところはまだまだ少ないです。
これから新たなシステムを設計して運用を行う方は、是非ともシナリオ分析を中心に、システム停止における代替業務のあり方まで踏み込んで、
BCPを検討してはいかがでしょうか。
年に1回、システム障害訓練と称して、異常系のケーススタディを行い、
BCPの有効性を検証するようなイベントを設けることができれば、その業務は、真の意味でアンブレイカブルな業務になるでしょう。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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今までのバックアップはどちらかというと障害対応がメインで、災害のような最悪の事態には対応していないことが多いかと思います。
原因は何にせよ、完全なシステム停止や、システムへのアクセス不可を前提に訓練を行い、BCPにフィードバックをかけるのは良いことですね。