NTTが東西合わせて光回線の契約数を600万件まで伸ばしたことが4月に入って明らかになりました。
これはADSL回線の契約数を上回る数字であり、2000年にサービスを開始して以来、初めての出来事です。
朝日新聞の記事には、2007年3月末の時点で光回線とADSL回線の契約数比較が次のように掲載されていました。
(光回線)
NTT東:340万件
NTT西:268万件
(ADSL)
NTT東:278万件
NTT西:254万件
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NTTは2010年までに光回線を3000万契約にまで持っていく目標を掲げているそうです。
しかし、3000万契約というと現状契約数の5倍にあたる数字ですよ。本当にそんなに多くの契約を獲得できるのでしょうか。
ここでちょっと日本のブロードバンド事情をおさらいしてみましょう。
まず日本全国にどれくらいの世帯が存在するかご存知でしょうか。総務省によると、
平成18年3月31日時点でおよそ5100万世帯が存在することが分かっています。1世帯1契約と考えるなら、
日本の消費者向けブロードバンドマーケットシェアの大きさは5000万件程度ということになりますね。
※一人で2回線以上もっているヘビーユーザーや個人事業主は切捨てて考えることにします。
次に、これまた総務省の電気通信審議会答申(1994年)で発表された、将来における人口カバー率に注目してみましょう。
これによると、2010年時点で人口カバー率は100%になると述べられています。知らなかった人もいると思いますが、地方に行くと、
まだまだ光回線なんて通ってないよ、という地域が結構あります。
ここまでの数字で考えると、2010年にNTTが3000万契約を獲得するためには、市場シェアの60%
(5000万世帯に対して3000万契約)を押さえに行くと宣言しているのと同じだということが分かりますね。
法人契約も含めた数値になるとは言え、市場の過半数を奪うという姿勢を見せているNTTに対し、
他の通信業者が警戒感を強めるのは当たり前のことでしょう。
2006年末には、光回線でのNTT東西契約数は70%弱に達しており、つまりは「今のままのシェアで2010年まで突っ走りますよ」
ということがNTTのメッセージだということですね。
3000万件という野心的な数字に興味をそそられて調べてみましたが、結構妥当な数字だったということが確認できました。
3年後もNTTにそんなに強い力を持たせていいのかという議論もあるかと思いますが、それはNVNOに関するトピックとして、
また別の機会に話したいと思います。
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