最近、このブログではシステム開発を中心としたIT業界の動向について書いています。すると不思議と見えてくる流れがあるものです。今後、受託開発の領域も二極化していきます。更に、不可思議消費の傾向も出てくるでしょう。よく聞く話ですが【フェラーリに乗って100円ショップに買い物に行く】という考え難い消費パターンが、恐らく今後BtoBにも適用されると思います。所得階層が8層化する為に、マーケットに変化が起こるという話は前回させて頂きました。今度はそれに付加する形で補足の説明をしていきたいと思います。
システム開発の領域にも様々な選択肢が生まれています。これまで日本の主流は全てオーダーメイドのシステム開発でした。現在はパッケージソフトに加えて、ASPやSaaSといったインターネットを経由したサービスモデルが台頭しつつあります。更に今後はオープンソースが力を持ち始めると考えられます。そしてオフショアがSI企業を経由せずに直接日本のマーケットに乗り出す可能性も否定できません。(日本語の壁はクリアできます。残るは日本独特の商習慣だけかも・・・)すると、選択する企業側には色んなケースが考えられます。基幹系システムは相変わらずオーダーメイドで投資をするが、それ以外のシステムはSaaSやオープンソースを駆使して安価なシステム投資をしよう、とか。オーダーメイドで作る場合も、上流工程だけは日本語と商習慣の観点から日本の企業に依頼するが、実際の作り込みに関してはオフショア企業に直接依頼をしよう、とか。
これは企業側にとって投資に対するバランス感覚が生まれてきていることを示しています。オープンソースにも品質の高い商品が生まれてきている事が認知されつつあります。SaaSはNGNの更なる普及により成長する可能性があると考えます。これまで大手企業では利用できないと考えられてきた様々な商品やサービスについての感覚的な常識が崩れつつあるのです。これはある意味で中小企業にとってチャンスです。これまでは絶対に参入できなかった分野に隙間が生まれつつあるという事なのです。選択肢が増える事で、これまで意識してこなかった企業にも興味が沸いてきます。だからこそ、力相応で一番化できる領域に集中していく事が大切になります。何でも屋は卒業し、何に集中するのかを真剣に考えて下さい。(メールマガジン【ソフトハウスのための幸福経営論】も発刊中)
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
junagashima on 2008/04/25
日本の場合、
どんなにいい製品を作っても
* ネームバリューがない企業のものは買わない
* 安く買い叩く
傾向があると思います。
間抜かれるだけだとしても
大企業を窓口にしない(通さない)と受諾案件自体取れない
というのが現状です。
欧米のように、システム自体の標準化基準が無いので
遣いまわしによるコストカットも
かなり厳しいのではないのでしょうか?
開発する側がコストを削るために
SaaSのOSS OR 安価ライセンスパッケージ
等を組み込んで使う
という感じにしかならない気がします。
きむこう on 2008/04/24
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きむこうさん
コメントありがとうございます。
確かに現状では大企業を窓口に通す商流が主流ですが
私のご支援先も含め、大手企業からも直接受注が出来ています。
恐らくこの傾向は今後も益々拡大すると考えています。
(ちなみに私のご支援先で年商1億円未満の零細企業でも直接受注が出来ています)
それは【選択肢が増えたこと】【景気が悪くなること】【システムと経営が密接な関係があること】から言えると思います。
きむこうさんが仰るとおり、コスト削減も一つの要素です。しかし、それだけと考える企業とそれを更にビジネスとして組み入れると発想する企業では今後の成長性に差が出てくると感じています。
遣い回しによるコストカットではなく、今市場に流通している商品を組み合わせる力。これがまず大切だと感じています。それでは技術者の役割とは・・・。今後は研究開発としての在り方がより重視される様な気がしています(これは私の勝手な予測)。本当の意味で技術者の創造性を活かすのであれば、それがベターだと思うのです。