IT業界って本当に悪いんだろうか?他業界と比べて極端に不幸せなんだろうか?何だか間違った認識が大きくなりつつあると感じるのは私だけだろうかと最近考えています。
私はSI企業でソリューションを営業を経験し、現在は船井総研で年商30億円未満のソフトハウスを専門に経営者を元気にするコンサルティングをしています。確かに現在は採用氷河期です。ニュー3Kとも呼ばれて、採用に苦しむソフト会社が多いのも事実です。でも、それはIT業界に限った話ではありません。他業界も含めて、採用氷河期です。不人気業界ではあるのかもしれませんがきちんと採用戦略を練って学生さんや中途の求職者にアピールしている会社は、全く採用に困っていません。
私の尊敬する経営者は、とにかくエンドユーザー比率を格段に向上させ、社員への働く環境を変え続けています。トラブル案件には会社として積極的に調整に入り、社員を守る経営を徹底しています。結果的に一人当たりの生産性は格段に高まり、社員の残業比率は格段に下がりました。働く社員も幸せそうですし、お客様との関係も良好です。業績はうなぎ上りで、周囲から本当に良い会社と言われています。これも同じIT業界での話です。私が知る限り、こういった会社も多く存在します。
ソフトハウスで限ってお話をすると、確かに全国16,000社のうちで年商10億円を超えられる経営者は15%程度です。しかし、全国約260万社のうち、100名を超えられる会社は3%程度ですから、これもソフト業界が極端に低い訳ではありません。船井総研は年間600本以上のセミナーを開催し、1万人を超える経営者が参加されます。その大半が中小企業であり、やはり成長の壁にぶつかり悩んでいます。そう考えると、IT業界だけが極端に働く環境が悪いというのは、どうしても違和感を覚えずにはいられません。
例えば、私が現在所属しているコンサルティング業界は、他の方が思う以上にブルーカラーです。船井総研本社は必ずどこかのフロアーで徹夜が繰り返され、必死になってクライアント企業に対して提案活動を行っています。私はIT業界でSEと共に何億ものプロジェクトを担当してきましたが、その働く環境は今の職場と大きな違いはありません。当然、前の職場でも不満ばかりを話す社員もいれば、やる気に満ち溢れている社員もいました。今の職場でも同じです。私は結果的にそこで働く人間がどんな職業観を持って仕事をしているのか、ということに尽きるのではないかと思います。
確かに劣悪な商習慣が残っている事を否定はしません。複雑になる一方のシステム要件に対して、短納期で低価格をユーザー側は望みます。その中でいつも苦しんでいるのは、自社の名刺で仕事する事すら許されない下請け企業です。常駐で過酷な条件で働かされ、よくできる人間には指名が掛かり、仕事は集中します。労働時間は飛躍的に向上するのですが、みなし残業を上手く取り入れる経営陣から、給与カットに近い状態で労働に対する対価を搾取されていると感じ始めます。働く意欲が減退し、辞めていくか、精神的な問題を抱えて休職にする技術者も多くなっています。日本は特有のオーダーメイドシステム志向なので、大きなプロジェクトになればなるほどそのしわ寄せが下請けの技術者に降りかかるのも真実です。
私は船井総研に入社し、労働観について学びました。船井幸雄は働くことは自分の使命を見つける活動だと定義しました。つまり、今目の前にある仕事に対して、プラス発想をもって前向きに努力し続ける事で自分の使命を早くに発見できると言うのです。また、人生において偶然は無く、いつも起きることは必要・必然であり、マクロに見ればプラスに生成発展していると考えます。過去オール善、他者オール肯定が船井流の根底にあり、その心理を理解すると人生は主体的に生きることが出来ると発見できます。私が船井流に出会う前にある本に意識を変えられました。それは影響の輪についての話でした。常に自分は他人に影響されるというのです。自分の考えを持ち、自分の影響を他人に与えていける状態をどうすれば作れるのかを考える事が大切だとその本は教えてくれました。
SEと共に土日もなく、徹夜の連続を経験した時も、船井総研では徹夜を経験した時にも、常に考えたことは、今の状況は自分で選択した道であり、全ては自分の決断だ。だから今をどうするのかも自分次第だと言うことでした。私はIT業界に悪しき習慣が今も存在している事は否定しません。その環境を知りつつ何も手を打たない経営者のいることも事実です。だからといって、IT業界全部がおかしいと論じる事はやはり違うと感じます。問題を抱えている業界だけど、可能性がある業界である事も真実だと、100名以上の経営者を話をして感じました。
業界がおかしいと論じるのは簡単です。しかし、それだけを聞いて自分の属する業界の未来を悲観するのは、とても不幸な事ではないでしょうか。『事実はひとつ。考え方はふたつ』最近私が好きになった言葉です。私はこの業界に未来を感じています。周囲には素晴らしい志を持った経営者が、今も業界を改革するために頑張っています。新しいビジネスモデルや新規なトピックを生み出すのではなく、今の開発というフィールドで、働く人・サービスを受けるお客様が幸せになれる地道な改善を続けることで、業界の可能性は開いていくと私も考えています。私も微力ながら、この業界の可能性を高めていく活動をしていきたいと真剣に考えています。
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御連絡、お待ちしております。 以上、お知らせでした。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
tomo3 on 2007/11/12
Firefox on WinXP だと改行が変なことになります。
不自然に空行があったり、最後の宣伝のところとか
メルマガを同時に発刊しています。ご興味がありましたらお読み下さ
い。
という感じで「い。」だけが別業になったりしています。
あと「このエントリを評価する」を間違ってクリックしてしまいました。
てっきり評価できるのかと思ったら、プラス票しか入れられないのですね。
Kenjii on 2007/11/11
dablet777 on 2007/11/11
この記事に対して苦言を二つほど申し上げます。
素人に意見される事についてご不快かとは思いますが
なるべく率直手短に述べますのでお許しを願いたいと存じます。
ひとつ、提起された問題について
「IT業界って本当に悪いんだろうか?他業界と比べて極端に不幸せなんだろうか?」とのことで提起されました。
筆者様は主として経営側やビジネスシーンの状況のみが列記され
「私はIT業界に悪しき習慣が今も存在している事は否定しません。その環境を知りつつ何も手を打たない経営者のいることも事実です。だからといって、IT業界全部がおかしいと論じる事はやはり違うと感じます。」
とされています。
結論にあたる部分がこれだけでは
具体的な問題の改善案は示さず、といった印象を受けます。
結論がこれだけなので きついかも知れませんがいい加減な感情論ととれます。
また、取りあえずまず記事の改行がとかく読みにくい。
最初から最後まで均等に一行づつ間あけ改行してあるのですが、
このコメントの如く段落を分けて区切られたほうがより読みやすいと思います。
最初から最後まで均等だと改行してないに等しく、読者は読むときに一気読みを強制されている状態になります。
この点はご改善願いたく存じます。
拙い文章をお許し下さい。
dablet777 on 2007/11/11
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件のSIerの重鎮の場合もそうですが、受託の提案をする、あるいはコンサルティングをする場合にも、このような答えをするのでしょうか?
というところが疑問です。
この場合の「ユーザ」である学生、現場のSEが発している問い=要件に対して
「喜んで働いている人もいる」
「自分の使命を早く見つけることだ」
と対応するのでしょうか?
ユーザが聞きたいのは、反例ではなく、どういう方法(システム)でそれらは解決されるのだ、というソリューションではないのでしょうか?
放って置いてもやる人はやる、それはそうです。しかし大部分はそうではないし、やれる人でも状況によってそれが自力で出来なくなることもあります。
SIerの重鎮さんも著者さんも、相手(学生、SE)が自分のお客様だと思って、真剣にソリューションを提示して欲しい、と感じます。