権力の座にしがみつく、政財界、官庁、企業等のトップが口にする言葉が、「まだやり残したことが有る」ですね。それで、晩節を汚すことになります。
パキスタンのムシャラク大統領は戒厳令を出して政権維持を狙っています。パキスタン最高裁がムシャラク大統領の再選が憲法に抵触するという判断を出すのを武力で抑える意向です。
出処進退を誤り晩節を汚す事例を外国に求めなくても、国内でいっぱい見つけられます。
11月11日に脳梗塞で亡くなられたN社の元社長Sさんの訃報を聞いて感じました。53歳の若さで社長に就任して、14年間も社長の座に座り続け、その後も会長として君臨する予定が、1999年に発覚した防衛庁等との取引でN社が過大請求していた事件で会長を辞任して取締役相談役に退いたSさんのことが思い出されたのです。
5年ほど前、N社が進めた大規模なリストラ方針をめぐって、相談役のSさんと経営陣との確執が新聞紙上を賑わせたことがあります。なんと、N社が相談役のSさんを解任してしまったのです。
これまで、日本の通信、総合電機メーカの社長は利益の出る通信システム部門や重電システム部門出身者が殆どでした。官公庁を顧客に抱える事業部の出身者です。最近も官公庁納入での談合がマスコミを賑わせています。昔はもっと談合が多かったのではと疑いたくなります。そのような人が経営陣になったので、日本の通信、総合電機メーカーの半導体事業や家電事業が衰退したともいえます。談合体質の事業部出身者は自分に経営の才能が有ると誤解していたのです。談合あるいは業界規制が会社に利益をもたらしていたのを忘れていたのです。
最近は、防衛省前事務次官守屋氏のスキャンダルがマスコミ報道の種になっています。当時の防衛省小池大臣が守屋氏をクビにしていなかったら、もっとひどいことになっていたかも知れません。奥様同伴で納入業者から数百回もゴルフ接待を受けていても、だれも注意できなかったようです。特定の人物が長く権力の座にしがみつくことによって組織から自浄能力が失われていたのです。
話が飛びますが、2ヶ月前、国内半導体E社のホームページを見ていたらこんな記事が目に付きました。
国会答弁のような前置きが続きますが、要するに、経営幹部の定年は原則60歳だが、役員、従業員の総意で、9月3日に定年を迎えたE社のS社長だけ特例で定年を延長するようです。S社長の定年だけを延長して企業価値を最大化できるのでしょうか。それほどDRAM業界は平穏なのでしょうか。
E社のS社長が職場代表者や取締役一同らに定年延長のお願いしたら、かれらは面と向かって反対できるでしょうか。E社のホームページで判断する限り、S社長の要望に反対を述べる気骨のありそうな取締役一同を見つけられませんでした。後継者になりそうな若い実力者をS社長がE社内から一掃していなければ良いのですが...守屋氏は防衛省内でそれをして権力を維持してきたと新聞等で報道されています。
人はやり残したことをたくさん残して死んでいきます。しかし、次の世代が必ずそれを仕上げてくれます。権力を持つ人は、晩節を汚すことなく、早めに、潔く、次世代に権力の座を譲りたいですね。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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こんなばかばかしいエントリに対してコメントを残そうとしている自分に対して嫌悪感覚えるぐらいだから、本当はこんなことやめとけばいいんだけど、時期が時期だから言わせてもらいたいと思います。
>E社のホームページで判断する限り、S社長の要望に反対を述べる気骨のありそうな取締役一同を見つけられませんでした。
そもそもホームページに社長以外の役員の役員の気骨を評価できるような記述事態がないんじゃないんでしょうか?少なくとも私にはそう見えます。エントリー自体根も葉もない中小以外のなにものにも見えないのは気のせいですか?
普通の人はこんなエントリ相手にしないのは分かってるつもりだけど世間を見ると…、なのであえてコメントしてみました。