先週、新入社員の早期転職が増えているという話題を提供しました。さて、新卒者が転職して、本当に自分の理想にかなう職場を見つけられるでしょうか。なかなか、見付けられないのが現実です。急速な技術革新に伴い、職場で必要とする職業能力が多様化、専門化しており、希望する仕事を限定すると、再就職先が見付からないのです。
卒業年度になって、慌てて就職活動を始めたとき、自分に適した職業が何かを知るのは本当に難しいですね。そこで、先輩の話や就職関連の情報誌・インターネットの記事から情報を仕入れて、就職先を判断することになります。就職試験という難関を突破して入社した後で、自分の能力に合わない職場に入ったのを知る新入社員が多いのです。
その対策として、日本でも、就職する前に、在学中や、失業中の若者に希望の職場で体験実習をさせて(インターン)、仕事内容を知ったうえで就職試験を受けさせる就職方法が考え出され、ごく僅かですが一部実施されています。
若者の失業率の高いEUでは、学校教育を終えた就業前、失業中の若者を職業訓練校に入れて、職業に必要な基礎的な職業能力を取得させることを目的に、2?3年程度の職業訓練を施した後で就職させる政策を1990年代から採用しています。その職業訓練方式の一つに、職業訓練と雇用とを結合したドイツのデュアルシステムがあります。訓練生は企業の現場で職業訓練を受けるとともに理論的な教育は職業訓練校で受ける方式です。アジア諸国にもこの方式を職業訓練に採用する国が増えています。次週から、このデュアルシステムを調べてみましょう。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。