最終更新時刻:2009年1月9日(金) 7時30分

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ライブドア堀江前社長に懲役2年6月の実刑

公開日時:
2007/03/21 16:18
著者:
知財なう

先週末(3月16日)、東京地裁がライブドア(LD)堀江前社長に懲役2年6月(求刑懲役4年)の判決を言い渡しました。堀江氏に厳しい判決結果です。

裁判では2004年9月期LD連結決算での約53億円の粉飾に堀江被告がどれだけ主体的に関与したかも争われていました。

東京地裁は、「LD宮内元取締役らの供述・証言が信用でき、各犯行で堀江被告は中心的な役割を担った。粉飾は高額ではないが、結果が重大で反省も全くない」と判断して厳しい実刑判決を下しています。

その一方、東京地裁は「堀江被告が自己と会社の利益のため犯行を主導したとまではいえず、個人的利益目的も認められない」と判断しています。チョッと矛盾した判決です。裁判長は、暗に、宮内元取締役らが個人的利益を目的に粉飾決算を主導したと言っているようです。そこを検察側にもっと厳しく追及して欲しいと...

この種の裁判では殆ど執行猶予が付くのに、堀江氏には実刑判決です。これは堀江氏がお上(検察官)に逆らって罪を認めていないので厳罰を下すという態度です。

たぶん、別の裁判で裁かれる、嘘の内容を自白したかもしれない、検察官に従順な、宮内被告には執行猶予が付くでしょう。宮内被告がもし嘘の自白をしていれば、彼の自白で、堀江氏は無実の罪を科せられたことになります。

鹿児島地方裁判所が2月23日に鹿児島県の県議選をめぐる選挙違反事件の裁判で被告全員に無罪判決を言い渡した裁判を東京地裁は研究していないのでしょうか。

この選挙違反事件では、警察・検察側が被疑者を長期間拘置して強引な取り調べをして被告に嘘の自白をさせていました。

堀江氏も約3ヶ月拘置されました。検察側にとって自白のみが罪を立証する唯一の手段だったとも勘ぐれます。確たる証拠があれば、3ヶ月も拘置する必要性は無いはずです。

LD裁判で、問題となる粉飾決算は宮内氏らが勝手にやったとする堀江氏の主張には同意できませんが、これまでの公判記録やライブドア事件の参考書を読む限り、堀江氏が宮内氏らに体よく騙されていたようです。堀江氏は宮内氏らの操り人形だったのです。それでも、たくさんお金を稼いで贅沢ができていたからよかったのではという人がいますが...

裁判所が「堀江被告が自己と会社の利益のため犯行を主導したとまではいえず、個人的利益目的も認められない」と認めるならば、執行猶予をつけるべきです。そして、「有罪としたが、生き方すべてを否定したわけではない。罪を償い、能力を生かして再出発してほしい」と説諭すべきでしょう。実刑判決を下したのでは、裁判が長引いて、再出発できません。 2年以上刑務所に入って、韓国語の勉強他をしていたのでは、変化の激しいIT業界で堀江氏が再出発するのは困難です。

LDの株価が下がったことで一般投資家が被った被害は民事裁判で決着すべきです。実刑判決とは別次元で考えるべきと思います。

ライブドア事件の参考書は私の別のブログ「あれこれ興味の向くまま」の記事で紹介したことがあります。ライブドア事件についてもっと知りたい方は記事で紹介した本を公立図書館で借りて読んで下さい。ある時期、時代の寵児に祭りあげられた堀江氏の本質とビジネスの暗部が見えてきます。

このままでは、起業意識に富んだ軽薄な男が皆におだてられて、天に上り、ハシゴをはずされ、刑務所に入った事実しか残りません。早く、堀江氏に再出発させてあげて、次の事業で、本当に実力があったことを実証する機会を与えてあげたいと思う人が少なく無いはずです。

今週予定していた、最先端の論理LSI開発・量産での社内システム事業部と半導体事業部の確執についての記事は来週とさせて下さい。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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このエントリーへのコメント

1

警察による嘘の自白強要は恐ろしいです。
筋弛緩剤事件などと呼ばれている6年前の仙台の事件も
嘘の自白のみが根拠の冤罪です。
4・28に弁護団長を招いて勉強会を行います。
http://homepage2.nifty.com/daisuke_support/event2.htm

  shige on 2007/04/20

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