先週自宅に届いた日経エレクトロニクス最新号(12月18日号)のカバーストーリーは「レクサスのカイゼン」でした。
私はプリウスに乗っていますので、最高級車レクサスの中身は知りませんが、最近の自動車の電子化には目を見張ります。
プリウスの場合、キーを挿して電源スイッチをオンにすればエンジンがかかります(厳密にいうと電動モータが待機状態になるだけですが)。10年以上乗った車を2年ほど前にプリウスに乗り換えて、最初これに戸惑いました。
プリウスの内装は質素です。原価低減が徹底している印象です。家内が乗っている某社の軽自動車の方が豪華です。両方とも標準仕様車ですが...
話がそれました。今日のお題は「カイゼン」です。
トヨタが連結ベースで利益を1兆円以上あげるのは、トヨタ社員の皆さんの涙ぐましい努力があるのだと思います。それに増して、トヨタに部品を納めているサプライヤーの努力も絶大です。
上記カバーストーリー「レクサスのカイゼン」記事で、レクサスの電子制御ユニット(ECU:Engine Control Unit)開発に常識を覆す手法が採用されていると記者は解説しています。
記事によると、従来3個のモジュールで構成されていたECUが新型レクサスではー個に統合されました。それに合わせて、統合したECUをハードとソフト込みで納入するメーカを一社に絞りました。
具体的には、電子制御式ブレーキシステム(ECB)用ECUモジュールに他のモジュールを集積しました。そのため、他のモジュールを納入していたメーカーはソフトしか売れなくなりました。ハード部の電子部品は統合ECUを製造するメーカーが部品メーカーからまとめて直接購入するのです。
そのため、統合ECUで使われる一部のソフトしか納入できなくなったメーカーは「死活問題になる」と感じているようです。しかし、おかしな話です。
「死活問題になる」と感じているメーカーは、かって自らの知的財産(ソフト)の価値の一部をハード部(電子部品等)に上乗せして、自らの知的財産を安売りしていたことを白状しているようなものです。
確かに、ハードを製造していたラインは仕事が無くなり「死活問題になる」でしょう。しかし、ハードとソフトの分離(アンバンドリング)販売は時代の流れです。
ソフト開発すら中国やインド等に仕事がどんどん流出しています。
この記事を読んで、30年ほど前にハードとソフトをアンバンドリングしてIBMがメインフレームを販売し始めた衝撃的な出来事を思い出しました。
メインフレーム業界の古いリンケージが崩れ、新しい秩序が出現しました。
もっと「リンケージ」について書きたいのですが、長いブロッグ記事は読者に嫌われるようです。続きは次週とさせて下さい。
今週、私の別のブログ「あれこれ興味の向くまま」で、日本の設計者の設計能力について考察しました。ブログ「知財亭来幸」ではGoogleを利用した米国特許検索を考察しました。時間を見つけて、これらの記事もぜひ読んで下さい。
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同じくcnetブロガーのCAFE61Cといいます。小職もアメリカは中西部自動車産業メッカエリアで活動しているエグゼクティブサーチのものです。
ここアメリカでもトヨタ式”Kaizen"の浸透ぶりは目を見張るものがあります。