最終更新時刻:2009年11月7日(土) 10時00分
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内部統制は、プログラム/ゲーム感覚でどうだろう

公開日時:
2007/04/13 00:00
著者:
McDMaster

 金融商品取引法で規定される内部統制制度の施行がカウントダウンに入ったのは周知の通りである。上場企業各社は、手続きの整備に今や大慌てだ。
 一方で IT ベンダやコンサルが、悪い言い方をすれば騒ぎに乗じて巨利を得ているとも聞く。

 私は、この一連の狼狽ぶりを見ていると、実に不思議な気分にさせられる。

 というのも、長年情報システム開発に携わってきた身としては、内部統制に必要とされる業務定義書、フローチャート、RCM はそれぞれ要件定義書、フローチャート(そのまま)、テスト仕様書に置き換えることが可能だからだ。
 内部統制を実施する上で、少なくとも '80 年代頃はごく普通に行われていた IT 業務に関するこれらドキュメントの作成につき、当時のエンジニアたちがなぜその持てる知恵を供与しようとしないのか、実に不思議でならない。
 彼らも、自分たちが長年培ってきたノウハウが内部体制に役立つことを気付かないくらい愚かでないことは他ならぬ私じしんが良く知っている。

 もう少し、システマチックな話をしようか。

 「アサーション」というコトバには、内部統制業務に関わっていると必ず遭遇する。一般的な内部統制では「監査要点」「経営者の弁明」という意味があるとされる。
 一方、コードをゴリゴリ書くエンジニアにとっては、アサーションとは「プログラムにおける『前提』」であることをよく理解できているはずだ。とくに Java プログラマにとっては、「クリアすべき条件」という意味においてアサーション(assert)というコトバに親しんでいるのは想像に難くない。
 そう、内部統制業務の「アサーション」と、プログラミングにおける「アサーション」とは、実はそんなに意味は違わないのだ。

 こうした新旧の IT ノウハウをもってすれば、内部統制など朝飯前のはずである。今この期に及んで、皆が何をそんなに迷い苦しんでいるのか、正直私はその理由を掴みかねるのだ。

 もう一つ、ノウハウ移転をすべき例を挙げておく。

 内部統制業務が「クリアすべき条件」を持つものであるということは上で述べたとおりだ。それは、何かに似ていないだろうか?そう、シミュレーションゲームである。
 PC-98 や FM Towns という機種にハマった昔日のパソコンおたくたちの中には、「SimCity」(シムシティー/シムシティ)というゲームに思い入れが深かった人も多いのではないか。
 そういう、人を夢中にさせた仕組みを内部統制業務に取り入れれば、エンドユーザも楽しみながらそれに取り組めるに違いない。

 業務用のソフトウェア、例えば ERP などは、その UI が実に無味乾燥で、使っていて「楽しみ」を感じさせるものは皆無と言って良い。
 業務用途に「楽しみ」など必要でないという頭の固い人はここで読むのを終えていただいて結構。業務ソフトウェアとて、優れた UI、思いがけず笑ってしまうような仕組みがあれば、やはりシゴトもはかどるというものだ。

 私は、内部統制の制度の施行を前にした現在、ノウハウを十分に活かせるはずの各者がばらばらに行動していることが実に残念でならない。
 例えば、内部統制のアサーションをクリアする手続きにシミュレーションゲームのような仕組みを取り入れるなどの柔軟な発想は出てこないものなのだろうか。いや、こういうアプローチは基幹系ベンダはとても不得手そうだから、ゲーム・クリエイターやプログラマのいるところに頼むしかないか。

 ということで、ワクワクするような内部統制システムを作ってみたいというゲーム・クリエイション関係者の方は、CNET Japan 読者ブログ事務局を通じ私までご連絡をください。お待ちしています。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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