SpaceXの「Starlink」、ピーク時の通信量に一部制限--北米で

Andy Altman (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 高橋朋子 (ガリレオ)2022年11月08日 12時10分

 SpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」を利用する顧客のもとに米国時間11月4日、うれしくないクリスマスプレゼントのような電子メールが届いた。そのメールは、米国とカナダの顧客を対象に、1カ月のデータ通信量に12月から一部制限を設けると通知するものだった。

Starlinkのロゴ
提供:SOPA Images/Getty Images

 Starlinkの新たなポリシーによると、各サービスプランにはピーク時(午前7時~午後11時)に使える1TBの「Priority Access」(優先アクセス)が割り当てられ、その月の請求サイクルが終わる前に1TBを超えた顧客は無制限の「Basic Access」(基本アクセス)に移行し、通信速度が低下する。ピーク時以外の通信量は、優先アクセスにカウントされない。また、追加の優先アクセスを1GB当たり0.25ドル(約37円)で購入することもできる。

 この変更は、「非常に大量のデータを消費する少数のユーザーによって、当社の顧客基盤が悪影響を受けないようにする」ことが目的だという。

 これまで無条件で無制限のデータ通信を提供していただけに、これは大きな方針転換だ。従来の方針は、競合する衛星インターネットサービスのHughesNetやViasatとは対照的だった。HughesNetとViasatは、「厳しいデータ制限なし」をうたっているが、データ通信量の上限に達すると速度が低下する。Starlinkもこれに追随することになる。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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