米トヨタ、Googleの「Speech On-Device」採用--自然音声がネット接続不要に

 Googleは10月14日、トヨタ自動車とのパートナーシップを拡大すると発表した。トヨタと「LEXUS」の次世代オーディオマルチメディアシステムと、「Google Cloud」のAIベースの音声サービスを連携させる。

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 Google Cloudの新たなAI製品で、クラウド上で利用できるAIベースの音声認識、合成機能を組み込みデバイスに搭載する「Speech On-Device」を、今後提供するトヨタおよびLEXUS車に追加する。

 米国市場向けとなる2023年モデルの「トヨタ カローラ」シリーズや、「タンドラ/セコイア/LEXUS NX/LEXUS RX」および、EVモデルの「LEXUS RZ」など、最新世代のトヨタオーディオマルチメディアとLEXUSインターフェースインフォテインメントシステムにおいて、車両が音声リクエストを直接処理し、音声クエリを実行できるようになる。自然音声機能のインターネット接続が不要になるという。

 日常生活における音声アシスタントの普及に伴い、正確で一貫性のある音声によるインタラクションへの消費者の期待が高まっている。従来、自然言語処理は複雑で、専用のコンピューターを必要とするため、高品質の音声結果を提供するために不可欠な機械学習機能はクラウドへの接続に依存していた。

 トヨタ自動車の音声アシスタントは、2018年にToyota Motor North America Connected Technologiesとトヨタコネクティッドが共同開発。トヨタの最新世代Automotive Grade Linux(AGL)ベースのオーディオ マルチメディアおよび、LEXUSインターフェイスインフォテインメントシステムを搭載した車両では、Google Cloudの「Speech-to-Text」サービスを活用し、車載クエリの自動音声認識が可能となっていた。

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