世界のフードテック、ベンチャーと取り組む大手企業の“学び”--「Food Tech Studio - Bites!」

 スクラムスタジオが2020年9月にスタートしたフードテック関連のグローバル・オープンイノベーション・プログラム「Food Tech Studio - Bites!」(以下、Bites!)は4月22日、半年間の進捗状況を発表する「プログラム先行事例発表会」を開催した。

 Bites!を主催するスクラムベンチャーズ パートナーの外村仁氏は、日本を代表する企業18社と3自治体のパートナーが参加しており、2020年9月から11月までに応募した世界30カ国、218社の中から選りすぐりの85社のスタートアップ、そして30人のメンターによって、2021年1月から事業開発をスタートしたと説明。1月から約3カ月に渡って新しい食産業の創出を目指した議論を約210回ほど行い、新たなコラボレーションの“種”が複数生まれてきたと説明する。

FoodTech Studio Bites!の現在の全体像
FoodTech Studio Bites!の現在の全体像
18社と3自治体、18カ国から選りすぐりの85社、30人のメンターとともに210回もの議論が行われた
18社と3自治体、18カ国から選りすぐりの85社、30人のメンターとともに210回もの議論が行われた
参加するスタートアップの属性
参加するスタートアップの属性
世界中から30人のメンターが参加している
世界中から30人のメンターが参加している

 スタートアップを知ってもらうためのスタディセッションのほか、大手食品企業同士がオープンマインドで自由に話し合うワークショップなども実施。

ワークショップの様子
ワークショップの様子

 「1月からスタートアップとパートナーのミーティングを行った。アクセラレータープログラムは通常、対面で話してもらうものだが、コロナ禍ではそれも難しい。そのため、スタートアップ自身が自社のアピールをさらに行うショートピッチのビデオを送ってもらい、SlackやZoomなどを活用しながら同じ時間に身近で一緒にいるようなミーティングができるようにセットアップした」(スクラムベンチャーズ シニアアソシエイトの早嶋諒氏)

スタートアップをさらに知ってもらうためのショートピッチ(短時間プレゼンテーション)なども行った
スタートアップをさらに知ってもらうためのショートピッチ(短時間プレゼンテーション)なども行った

低温調理した肉や魚を長期保存できるIXONの「真空調理無菌包装」

 発表会では、実際に採択されてプロジェクトが進んでいるスタートアップの一部が紹介された。

IXON Food Technologyの概要
IXON Food Technologyの概要

 IXON Food Technologyは2017年に設立された香港のスタートアップで、独自の「ASAP(Advanced Sous-vide Aseptic Packaging=真空調理無菌包装)」は「軽く調理した肉や魚介類を常温で最大2年間保存できる技術だ」と創業者兼CEOのFelix Cheung氏は語った。

IXON Food Technology創業者兼CEOのFelix Cheung氏
IXON Food Technology創業者兼CEOのFelix Cheung氏

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