Facebook、豪ニュース法案をめぐる騒動で自社の対応を釈明

Katie Collins (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 長谷睦 (ガリレオ)2021年02月25日 10時31分

 Facebookの国際問題担当バイスプレジデントを務めるNick Clegg氏が、米国時間2月24日にブログ記事を公開し、オーストラリア政府との対立における同社の行動を釈明した。この問題でFacebookは、オーストラリアでのニュースコンテンツの表示を一時的にブロックする措置に出た。Clegg氏は、この件を詳しく追ってこなかった人たちにとって、この行動が「唐突で芝居がかった」ものと受け止められたかもしれないと述べている。

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提供:Robert Cianflone/Getty Images

 Clegg氏は、Facebookがニュースの表示を突然ブロックしたわけではないと述べた。同社は6カ月前から、オーストラリアからニュースコンテンツを引き上げる必要が生じる可能性を示唆していたうえ、同国政府との交渉は3年にわたり続いていたという。同氏はさらに、このような事態が起きた原因は「Facebookとニュースパブリッシャーの関係についての根本的な誤解」にあるとしている。

 Clegg氏によると、Facebookがオーストラリアの法案に異を唱えたのは、同社が「多国籍の巨大なメディア複合企業に際限ない金額を払う」ことを強いられる恐れがあり、その金がジャーナリズムやより小規模なパブリッシャーの支援に使われる保証もまったくなかったからだという。「人々が車でラジオを聞くかもしれないという理由で自動車メーカーにラジオ局への支払いを強制し、ラジオ局にその金額を設定させるようなものだ」(同氏)

 このブログ記事の最後の部分で、Clegg氏は、大手テクノロジー企業に対し、ジャーナリズムの持続可能なモデルの実現に向けた責任と取り組みを求めるのは正しいと認めた。そのうえで、この問題に関する法規制は、「オンラインのニュースから価値が生み出される仕組み」についての真の理解に基づいたものでなければならないと主張した。この点についても、Facebookとニュースパブリッシャーの理解が完全に一致しているとは言えないようだ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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