VAIO、S&Iとシンクライアント端末「ThinBoot ZERO Type V」を提供

 VAIOは7月23日、エス・アンド・アイ(S&I)と法人向けPCに起動OSとして「Windows 10 IoT Enterprise」を搭載したシンクライアント端末「ThinBoot ZERO Type V(シンブートゼロ・タイプ ヴイ)」の提供を開始すると発表した。

 
 

 ThinBoot ZEROは、2011年よりS&Iが提供するシンクライアント端末。これまでに、レノボ・ジャパンおよび、デルが提供する端末に加え、日本マイクロソフトが提供するSurfaceシリーズをベースにしたシンクライアント端末として、6万台以上の導入実績があるという。

 Windows 10 IoT Embeddedが搭載されたThinBoot ZEROは、独自OSが搭載された専用端末に比べ、柔軟にカスタマイズ可能という特徴がある。また、持ち運びに便利な2-in-1タイプやB5ノートタイプ、A4ノートタイプ、コンパクトデスクトップタイプなどをラインアップする。

 今回、ThinBoot ZEROに追加されるType Vでは、13.3型ワイドサイズで、重さは約1.06kgと軽量の「VAIO Pro PG」をベースモデルに採用。VAIO Pro PGは、同社本社のある長野県安曇野市にある本社工場で組立てが行われており、埃試験や落下試験、振動試験など、あらゆる利用シーンを想定した数十項目におよぶ厳しい試験をクリアしたメイド・イン・ジャパンモデルになる。

 また、VAIO Pro PGを含む全てのVAIO PCは、出荷前に専門の技術者が約50にもおよぶチェック項目を検査。法人の顧客に対し、安心して利用してもらうための高い品質を実現しているという。さらに、シンクライアントをはじめとした特定用途向けPC導入のサポートから、不要になったPCの買い取りに至るまで、PCライフサイクルに付随する多くの業務負担をワンストップで軽減するべく、万全のサポート体制を構築している。

 一方、S&Iは、仮想化黎明期の2000年代初頭から積極的にサーバー仮想化に取り組み、企業のインフラ構築および、シンクライアント環境の構築において多くの経験と技術を培ってきた。今回の協業により、VAIOの端末が持つ高い品質はそのままに、Embedded OS(組み込みOS)の特性を熟知した技術者が、顧客の要望に応じて、起動時の初期設定やEmbedded OSのカスタマイズ設定、デスクトップ画面のカスタマイズなど柔軟に対応するという。

 在宅ワークやモバイルワークなど、柔軟な働き方が求められている今、セキュアな環境でモバイルPCを使いたいとうニーズの高まりにより、改めてシンクライアントに注目が集まっている。そこで両社は、ハイパフォーマンスで必要十分なインターフェースを装備し、モバイルワークに最適なVAIOの端末と、その設定からシンクライアント環境の構築までトータルで提供する体制の実現により、企業の働き方改革をサポートするとしている。

 主な仕様は、選択できるプロセッサーとして、Celeron 、Core i3、Core i5などに対応。メモリは4GB以上。ストレージは128GB以上。ディスプレイは13.3型ワイド(1920×1080dpi)。ネットワークはGigabit Ethernet(RJ-45)、WLAN(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)に加え、WWANが選択可能(microSIM)。インターフェースはUSB 3.0×3、HDMI×1、RJ-45×1、VGA×1。バッテリー駆動時間は最大約11.5〜12.5時間。サイズはW320.4×D15.0〜17.9×H216.6mm。重量は約1.06kg。OSはWindows 10 IoT Embedded。その他、内蔵カメラ、指紋センサーなど。

 
 

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