“共通QRコード”で各スマホ決済に対応する「クラウドペイ」--LINE Payやメルペイなど

 デジタルガレージを中心とするDGグループは5月16日、複数のQRコード決済サービスを一括で導入できるマルチQRコード決済ソリューション「クラウドペイ」の提供を開始した。

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一つのQRコードで各スマホ決済を統合

 クラウドペイは、1つのQRコードを店頭に設置するだけで、d払い、Alipay、WeChat Pay、メルペイ、LINE Payでの支払いが可能になるマルチQR決済サービス。ユーザーの支払い方法は変わらず、各決済アプリを立ち上げてQRコードを読み取り、支払金額を入力することで決済が完了する。なお、初期費用や月額固定費は0円だが、加盟店手数料として一律3.24%(税込)が発生する。

 QRコード決済には、店舗に設置したQR・バーコードをスマートフォンで読み取り、金額を入力して決済する「MPM方式」と、スマートフォンに表示したQR・バーコードなどをPOS端末で読み取る「CPM方式」の2種類が存在する。CPMはユーザーが金額入力をする必要がないため利便性が高いが、POSシステムの設置などが必要となり、小規模店舗などでは安価に導入できるMPM方式を採用するところも多い。

 しかし、MPM方式ではそれぞれの決済事業者と個別に契約し、店舗に事業者ごとにQRコードを設置する必要があるため、店舗側の負担が増えていたとする。クラウドペイでは、個別の事業者と都度契約する必要はなく、複数の決済サービスを一括で導入可能。バーコードも統一されるため、レジ周りのスペースを占有することもないという。

 運用面でも、MPM方式はユーザーのスマートフォンで決済完了を確認したり、各サービスの管理画面でキャンセル処理などを行う必要があったが、クラウドペイの加盟店専用アプリであれば、すべてのQRコード決済の取引管理機能を提供。決済状況の確認やキャンセルをアプリ上で完結できるほか、売上金も決済手段にかかわらず一括入金されるため、経理業務の省力化も可能としている。

 また、10月から開始する消費増税に合わせ、「キャッシュレス・ポイント還元事業」として、中小企業でQR・バーコード決済、クレジットカード、電子マネーなどキャッシュレス決済の利用でポイント還元する施策を実施。クラウドペイ加盟店は、キャッシュレス・ポイント還元事業の加盟店として、ポイント還元の対象になるとしている。

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