AMDら2社、ブロックチェーン活用の3Dレンダリングサービス開発へ--GPUパワーをプール化

 米Advanced Micro Devices(AMD)とA.L.I. Technologiesは1月7日、ブロックチェーン技術を活用したハッシュパワーレンディングサービス「3Dレンダリングパワープール」を共同開発することに合意したと発表した。

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 同サービスは、A.L.I.のエッジコンピューティングシステムと、AMD のレンダリングエンジン「AMD Radeon ProRender」を活用することで、3Dレンダリングをクラウド上で高速かつ安価に実行できるようにするもの。 AMDのGPU「Radeon Vega56/64」などに、A.L.I.の自律型分散処理プログラムを実装。リアルタイムレンダリングを可能にし、必要な時に必要な演算力をクラウド経由で得られるため、処理時間と初期投資を削減できる。

 A.L.I.が提供する自律型分散コンピューティングシステムは、リアルタイムに必要なGPUタスクを分散処理できるほか、同社が持つブロックシェーン技術を活用することによって、認証と課金だけではなくIPの管理なども可能。同技術は、自動車の自動運転をエッジコンピューティングによって分散処理することで、自動車へのGPU搭載スペースをなくすこともできるという。

 3Dレンダリングに必要な演算力は日々高くなっており、それに対応する機器類のコストも上昇している。3Dレンダリングプールを使うことで、利用に応じた料金を支払うことができ、ベンダーはハードウェア不要でクオリティの高い映像プラットフォームの構築が可能。大規模な映画など映像コンテンツでは、製作期間と費用の大幅圧縮に貢献するという。

 A.L.I.では、3Dレンダリングの市場規模は2017年の131億ドル(約1.4兆円)から、2020年には267億ドル(約3兆円)まで拡大すると試算している。

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