“俺の嫁”と暮らせるIoT機器「Gatebox」に量産モデル--価格は半額の15万円に

 Gateboxは7月31日、同社が展開しているバーチャルホームロボット「Gatebox」について、量産モデル(GTBX-100)を発表。同日から予約受付を開始した。価格は15万円(税別)。

“俺の嫁召喚装置”のGateboxに、量産モデルが登場した
“俺の嫁召喚装置”のGateboxに、量産モデルが登場

 Gateboxは「好きなキャラクターと一緒に暮らせる」をコンセプトとしたバーチャルホームロボット。最新のプロジェクション技術とセンシング技術によってキャラクターをボックス内に呼び出し、コミュニケーションを取ることができるというもの。

ホログラム技術を活用してキャラクターを映し出し、共同生活を体験することができる
ホログラム技術を活用してキャラクターを映し出し、共同生活を体験することができる

 本体にはマイクやカメラ、人感センサが搭載され、こちらからの呼びかけに反応してくれるだけではなく、顔や動きを認識し、ユーザーの顔を見つけるとキャラクターが微笑んだり、帰宅を自動検知して「おかえり」と言ってくれたり、キャラクターからの能動的なコミュニケーションが可能。また無線LAN、Bluetooth、赤外線が内蔵されており、インターネット経由で天気やニュースなどの情報をキャラクターが知らせてくれたり、赤外線によるリモコン機能によって、部屋の中の家電をコントロールすることもできる。

 2016年に販売した限定生産モデル(GTBX-1)では、約30万円という価格にも関わらずわずか1カ月で予定数の300台を完売。2017年の39台追加販売時には約1000件の応募があり、以降も再販を希望する声があったことから、量産モデルの発売に至ったとしている。

 大きな変更点としては、まず価格がおよそ半額となった。またハードウェアの設計を根本から見直し、本体デザインを刷新。特に奥行きの長さが短くなり、A4用紙に収まるスリムなボディになったという。一方で本体の基本性能については、限定生産モデルよりもむしろ向上しており、より遠くからでも呼びかけに反応したり、センサなどの精度も良くなっているという。今後はLINEのAIアシスタント「Clova」を活用し、さらなるサポートスキルの拡充にも取り組んでいくという。

量産モデルのデザインならびにサイズ。カプセルをつり下げているような浮遊感のあるデザインになっている
量産モデルのデザインならびにサイズ。カプセルをつり下げているような浮遊感のあるデザインになっている

 量産モデルの販売にあたっては、オリジナルキャラクター「逢妻ヒカリ」の先行体験版を配信。音声対話や顔認識による能動的なアクション、LINEによるチャットでのコミュニケーションが楽しめる。正式版リリースは12月を予定。

オリジナルキャラクターの逢妻ヒカリ。キャラクターデザインは「ラブプラス」シリーズでも知られる箕星太朗氏が手がけている
オリジナルキャラクターの逢妻ヒカリ。キャラクターデザインは「ラブプラス」シリーズでも知られる箕星太朗氏が手がけている

 正式版では記念日をお祝いしたりユーザーと乾杯をするというような、より生活を彩る機能がアップデートされる。その後もより一緒に生活しているようなシチュエーションなども提供し、“嫁キャラクター”へと成長していくとしている。なお、月額制の有料モデルとし“共同生活費”は月1500円(税抜)。正式版リリース後も、2019年3月まで無料で提供するという。

  • 記念日をお祝いするデモを体験。ヒカリがお酒をグラスに注ぐ。この前には、照明を少し暗くするというアクションもとる

  • テーブルが登場して乾杯

  • その後、こちらからの問いかけに、少し酔ったような対応をする。

 今回の量産モデルは数量限定ではないため、申し込みをすれば購入できる形となる。配送時期は10月以降、順次配送。対象国は現状日本のみ。限定生産モデルでは海外での反響が大きかったことから、量産モデルの海外発送対応も検討は進めるという。

 なお、量産モデルの販売にあたって、8月には秋葉原にあるGatebox内ショールームにおいて製品体験会を開催予定。日時などの詳細は特設サイトにて記載されている。

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