被写体に対してカメラを動かしながら撮影する手法があるのだが、手持ちだとカメラが揺れて映像が安定しない。そのため、本格的な撮影現場では、カメラを載せるドリーと呼ばれる一種の台車を使う。
そんなドリーで可能となるスムーズな映像表現を、スマートフォンやコンパクトカメラでも手軽に楽しみたいものだ。そこで、現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中の、コンパクトなドリー「MUWI」を紹介しよう。
MUWIは、折り畳むと60×110×25mmとコンパクトになり、重さも100gしかなく、ポケットに入れて持ち歩けるほど小さなドリー。クリップでスマートフォンを固定できるほか、追加アクセサリ「SWIVEL CLIP」を使えば本格的なカメラも取り付けられる。耐荷重は5kgあり、かなり重量のある一眼レフカメラも搭載可能だ。
4つある引き出し式の車輪により、カメラがスムーズに動く。車輪の角度は調整できて、直線的に動かすだけでなく、曲線にも沿わせられる。
オプションのモーターモジュール「FLOW」と組み合わせれば、MUWIを設定した速度で自動的に動かせる。対応速度は、秒速0.1mmから50mm。モーターモジュールには、速度調整と移動方向などを遠隔操作できる、リモコン付きモデル「FLOW X」も用意されている。
また、より安定した直線移動をしたい場合は、スライダーモジュール「TRACK」を使うとよいだろう。MUWIを置く場所が確保できない状況でも、安定したドリー撮影が可能になる。また、MUWI単体では難しい、水平以外への移動も容易に実行できる。TRACK上での移動可能距離は、MUWIだけを使う場合は260mm、FLOWまたはFLOW XとMUWIを使う場合は200mm。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間7月4日まで。記事執筆時点(日本時間6月6日12時)でキャンペーン期間は27日残っているが、すでに目標金額3万5000ドル(約385万円)を上回る約4万9000ドル(約538万円)の資金を集めている。
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