KDDIは3月15日、薩摩川内市、薩摩川内市観光物産協会と、地域の観光振興ならびに地域活性化を目的とした包括的連携協定を締結したと発表した。
KDDIは、多くの自治体との地域連携をしており、包括協定は2015年の岐阜県大野郡白川村(白川郷)、2016年の兵庫県豊岡市、2017年福島県につづく4件目となる。
同協定を通じて、同社と観光行政や観光政策を担う薩摩川内市、地域DMOとして観光マーケティングから観光事業運営を担う薩摩川内市観光物産協会の三者が相互に連携し協力し合う事で、より実践的な地域活性化策の立案を図り、魅力的かつ持続可能な地域づくりを目指す。
また、観光振興推進の実行組織である薩摩川内市観光物産協会との関係を強固にするため、協定締結に合わせて出資するという。
三者包括連携協定では、KDDI、薩摩川内市、薩摩川内市観光物産協会の三者が保有するそれぞれの資源を有効に活用し、同市の地域が抱えるさまざまな課題解決のための取り組みを協働で検討する。
具体的には、観光振興に関する事項として、同社が提供する観光動態分析サービス「Location Trends」による観光客の現状分析結果を活用し、同社グループ会社のワイヤ・アンド・ワイヤレスが提供する「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」などを活用したインバウンド向けのターゲット広告など、観光振興に向けた総合的な施策を検討する。
また、地域産品である甲冑や、西郷隆盛の愛犬「つん」の生まれ故郷であることなど、地域の特色や歴史を生かした観光誘客支援策を三者で共同検討し、これまで実施してきた体験型旅プログラム「きゃんぱく」などの充実を図る。
物品・サービスの販売促進、新商品開発に関する事項として、同社が提供するインターネットショッピング(Wowma!、au WALLET Market)や、同社グループ企業であるルクサが提供する「LUXA ふるさと納税」の活用など、同市が持つ地域産品の販路拡大に向けた取り組みを強化する。さらに、入来麓武家屋敷や甑島など、同市の観光名所を舞台とした体験型コンテンツの開発検討・実現に向けた取り組みを進める。
地域社会の活性化に向けた取り組みを推進し、同市のさらなる発展のための現状分析に基づいた新たな観光戦略の立案や、地域商品の販路拡大に貢献ならびに地域経済の循環を促し、地域社会の活性化に貢献する取り組みを提案。地方創生の先進的な活動と実践について検討を進める。
同社では今後も、通信事業者としてのノウハウや利用者に寄り添ったライフデザイン企業としての資産を活用し、地域の課題解決や地域をより豊かにするための取り組みをサポートするとしている。
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