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手の動きで音楽を操る--指輪型のウェアラブルMIDIコントローラ「Wave」

 音楽は感情や衝動を表現する行為なのだが、楽器の演奏は習得が難しい。心のまま音を出せるようになるまでには、かなりの練習が必要だ。そこで、自然な手の動きで音楽を奏でられるデバイスとして、「MOTUS」や手袋型の「Remidi T8」を取り上げてきた。

 そうした音楽デバイスの1つとして、今回は指輪型MIDIコントローラ「Wave」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中。


指輪のようなウェアラブルMIDIコントローラ(出典:Indiegogo)

 Waveは、手の指にはめて使う、指輪のようなウェアラブルMIDIコントローラ。手指の動きをBluetoothでPCやスマートフォンにMIDI信号として送信することで、MIDI対応楽器やDJコントローラ、音楽アプリなどを制御できる。自然な動作で音楽を操れるので、体が楽器になったような感覚を味わえそうだ。


自然な動作で音楽を操れる(出典:Indiegogo)

 MIDI制御は、装着した手を上下に動かす「チルト」、左右に動かす「パン」、腕を軸にして手首から先を回転させる「ロール」という3種類の動作と、何かを叩く「タップ」、Waveのボタンをほかの指で押す「クリック」という2種類のトリガーを組み合わせて実行する。これらの制御で、音色パラメータの調整、テンポの指定、サウンドの再生や停止といったことができる。操作用ボタンは5つあり、カラーLEDとバイブレーションによるフィードバック機能も備える。

「チルト」「パン」「ロール」という3種類の動作(出典:Indiegogo)
「チルト」「パン」「ロール」という3種類の動作(出典:Indiegogo)
何かを叩く「クリック」トリガー(出典:Indiegogo)
何かを叩く「クリック」トリガー(出典:Indiegogo)
ボタンを押す「クリック」トリガー(出典:Indiegogo)
ボタンを押す「クリック」トリガー(出典:Indiegogo)

 人差し指で使う想定のデバイスだが、もちろんほかの指にはめたり、足の指や体のほかの部分、ドラムを叩くスティックなどに取り付けたりしても使える。複数のWaveを使い分けることも可能。ギターやキーボードといった楽器を演奏する際、同時にWaveでMIDI制御しても面白そうだ。

ほかの楽器やDJ機材と組み合わせても(出典:Indiegogo)
ほかの楽器やDJ機材と組み合わせても(出典:Indiegogo)

 Bluetooth MIDI規格に準拠しており、「Ableton Live」「Logic Pro X」「Pro Tools」「Reaper」「Bitwig」「Studio One」「FL Studio」「Garage Band」などのソフトで標準的なMIDIコントローラとして連携する。モジュラーシンセサイザー規格であるユーロラックに対応するWave用モジュール「Wavefront」も用意されており、シンセシステムへの組み込みもできる。


さまざまな音楽ソフトと連携(出典:Indiegogo)

 Indiegogoでの目標金額は3万ドル(約316万9500円)。記事執筆時点(日本時間3月7日13時)で約2万6000ドル(約274万6900円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと1カ月ある。

Waveの紹介ビデオ(出典:YouTube)

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