新型がん治療薬の副作用対策を全国の医師に共有--九大病院と「MedPeer」が連携

 医師専用コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピアと九州大学病院は5月1日、九州大学病院が取りまとめる新型がん治療薬(免疫チェックポイント阻害剤)を安全に使用するための副作用対応策に関する情報を、MedPeer内の医師会員向けに配信開始したと発表した。


「MedPeer」

 副作用対応策についてMedPeer内に専用ページを開設。九州大学病院が作成する副作用対策ガイドラインや患者向けの副作用確認シートを提供すると同時に、作成に携わる医師や薬剤師による解説動画を九州大学病院の協力のもとで作成した。

 両社によると、オプジーボやキイトルーダに代表される新型がん治療薬は、患者自身の免疫機能に働きかける画期的な治療法と一部患者への高い治療効果において高い注目を集めている一方、従来のがん治療薬とは異なる作用機序であるため、これまでのがん治療薬では想定できなかった副作用が発生しており、既存の副作用対応策だけでは不十分だという。

 新型がん治療薬を使用した症例実績を数多く持つ九州大学病院では、呼吸器科の中西洋一教授を中心に複数の診療科・職種を横断した「免疫チェックポイント阻害薬適正使用委員会」を設立。新型がん治療薬に対する実践的な副作用の対応策を取りまとめており、今回の連携で、全国のMedPeer医師会員が対応策を参照できるようになったという。

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