デスクワークをしながらカロリーを消費できる「HOVR(ホバー)」、日本に上陸

 座ったままの姿勢でPCに向かうことが多いデスクワーカーは、運動不足になりがちだ。最近では、立って仕事をするスタンディングデスクを導入する企業もあるが、対応する机が必要になるなどまだハードルも高い。

 米国ではデスクワーク中に自転車漕ぎ運動ができるフィットネスバイク「Cycli」といったものも登場しているが、もっと簡単にこれまでどおりデスクで仕事をしながら運動ができる──。そんなありそうでなかった、座ったままウォーキングができる運動デバイスが「HOVR(ホバー)」だ。

デスクワーク中に足をブラブラさせることで、無意識にカロリー消費を増加できる「HOVR」
デスクワーク中に足をブラブラさせることで、無意識にカロリー消費を増加できる「HOVR」

 自在に動かせる円盤のようなものに足を乗せ、デスクワーク中に足をブラブラさせることで、無意識にカロリー消費を増加できるのが特徴だ。積極的な運動をせず、普段の活動でカロリー消費を増やす概念である「ニート(Non-Exercise Activity Thermogenisis:NEAT)」という“無意識の運動”ができる。

 米国で知られているメイヨー・クリニック(Mayo Clinic)とイリノイ州立シカゴ大学(UIC)において研究され、何もせず座っているときに比べてHOVRを使うとカロリー消費は17~20%上昇、立っている状態と比べても7%上昇することがわかっているという(酸素消費量からの算出)。

 また、消費カロリーは、5時間のデスクワークあたり30分のウォーキングに相当するとしている。

HOVRを使うとカロリー消費は17~20%上昇、立っている状態と比べても7%上昇するという
HOVRを使うとカロリー消費は17~20%上昇、立っている状態と比べても7%上昇するという

 また、カロリー消費実験とともに知的作業レベルに対する影響についても調査しており、「ストループ・テスト」と呼ばれる手法で調べたところ、統計学的に優位な差は認められなかったという。運動によって脳で考えていることを邪魔しないため、オフィスだけでなく教育機関でも利用できるとしている。

知的作業を抑止しないという調査結果
知的作業を抑止しないという調査結果

 2016年から米国のクラウドファンディングサービス「Indiegogo」で展開されているもので、CNET Japanでも以前に取り上げたことがある。

 そのHOVRが、3月15日から日本のクラウドファンディング「Makuake」にて販売を開始している。

 ラインアップは3つある。机への穴開けが必要な固定タイプの「ホバーアンダーマウント」が1万5000円、組み立てタイプの「ホバースタンド」が2万4000円。現在まだMakuakeで販売していないが、今後持ち運びしやすい折りたたみタイプのHOVR(価格未定)も追加販売する予定という。なお、それぞれ、早期割引や複数台購入の割引が用意されている。

固定するタイプは、机に穴を開ける必要がある
固定するタイプは、机に穴を開ける必要がある
組み立てタイプの「ホバースタンド」(現在発売中)
組み立てタイプの「ホバースタンド」(現在発売中)
今後発売を予定している折りたたみタイプのHOVR
今後発売を予定している折りたたみタイプのHOVR
自在に動く。最初はバランスが難しいと感じるが、すぐに慣れる
自在に動く。最初はバランスが難しいと感じるが、すぐに慣れる

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