Apple Watch Series 2は、GPS機能を内蔵する。
このGPS機能は、ワークアウトの計測をApple Watch Series 2単体で、正確にこなすための機能だ。現在のところ、屋外ウォーキングやランニング、オープンウォータースイミング(海や川でのスイミング)で、正確な距離とルートを記録できる。
GPS内蔵のスポーツウォッチはこれまでも存在してきたが、Apple Watch Series 2ほど瞬時に計測を開始してくれるデバイスはなかった。GPS機能といってもWi-Fiによる位置測定を併用するからだ。
iPhoneで蓄積した位置情報のキャッシュを利用し、衛星をつかむまでの時間を待つことなく、すぐに走り始められる。
AppleはAirPodsという新しいワイヤレスヘッドフォンをリリースした。詳しいレビューは別の記事で紹介するが、iPhoneとペアリングしていれば、Apple Watchにもペアリング情報が共有され、Apple Watchから出力先に選ぶだけで設定完了だ。
iPhoneなしで出かけて、音楽を聴きながらワークアウトを正確に計測する。非常にシームレスに、「実現したかったこと」を叶えてくれるこの組み合わせは、多くの人にお勧めしたい快適さだった。
Apple Watchは、watchOS 3で、車いすユーザーのアクティビティ計測に対応した。そのインタビューの際に驚いたのは、車いすのこぎ方3種類を自動的に認識し、カロリー消費の計算を行うアルゴリズムを自動的に切り替える仕組みを導入している点だ。
Apple Watch Series 2は50m防水に対応し、スイミングやサーフィンでも使える。車いすの前談を挟んだ点で、察しの良い方ならおわかりになるかもしれない。
スイミングのワークアウトでは、泳ぎ方を自動的に認識し、カロリー消費のアルゴリズムを自動的に切り替える。
自由形(クロール)、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの主要な4つの泳法を、腕の動きのパターンから認識し、心拍数、ストローク数、モーションセンサーやGPSを使った距離から、消費カロリーを正確に割り出す。
同じ距離を泳ぐ場合、泳ぎの善し悪しと消費カロリーは反比例する。Apple Watch Series 2でのスイミングワークアウトの結果も、効率的に泳ぐ人の方が、少ない消費カロリーで同じ距離を泳いだことになる。
多くの防水ウォッチは、ケースで防水・防圧を実現するが、Apple Watchにはスピーカーが内蔵されており、空洞が必要となる。そのため、スピーカーからビープ音を鳴らして排水する仕組みを備えている。
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