アップル、中国での環境保護に関する新しい取り組みを発表

Aimee Chanthadavong  (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2015年05月12日 08時39分

 Appleは、中国で森林再生可能エネルギーおよび環境保護プログラムを開始する。これにより、中国の100万エーカー(約4047平方キロメートル)もの管理されている森林が保護される可能性がある。同社は森林から、パルプ、紙、木製品の原料となる繊維を得ている。

 またAppleは、同社の再生可能エネルギープロジェクトを中国にある同社の製造施設に拡大する計画であることも発表した。

 Appleの環境イニシアチブ担当バイスプレジデントを務めるLisa Jackson氏によると、これらのプログラムは、持続可能なバージンファイバの世界供給量に与える影響を実質的にゼロにして、世界中の同社事業全体への電力供給で再生可能エネルギー利用率を100%にするという同社の世界規模の目標を達成するための取り組みの一環だという。

 「森林も、エネルギーと同様に再生可能資源とすることができる」と同氏は述べた。「われわれは、自然に再生可能な資源を原料として事業を運営し、当社の製品パッケージで使うバージンペーパーの生成に必要なだけの持続可能な森林を保護し、育成することが可能であると考えている」(Jackson氏)

 今回の発表に先立ち、Appleは最近、中国四川省で同社初の大型太陽光発電プロジェクトを開始し、中国にある同社の全オフィスおよび小売店に電力を供給することを目指すと発表している。AppleはLeshan Electric Power、Sichuan Development Holding、Tianjin Tsinlien Investment、Tianjin Zhonghuan Semiconductor、SunPower Corporationと提携し、20メガワット規模の太陽光発電所を2カ所建設する計画だ。このプロジェクト全体で、年間8000万キロワット時ものクリーンエネルギー(中国の一般家庭6万1000世帯分相当)が生成される予定である。

 Appleによると、世界中の同社の事業における再生可能エネルギー利用率は現在87%で、四川省の太陽光発電プロジェクトで、同社が掲げる100%という目標にさらに近づく見込みだという。この太陽光発電プロジェクトによって、生態系に対する同社の影響を最小限に抑え、現地に生息するヤクが食料とする草原を保護することができるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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