アップル、「OS X Mavericks」「Safari」などをアップデート--多数の脆弱性に対処

Larry Seltzer (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2014年09月19日 12時56分

 Appleは、「iOS 8」において数多くの脆弱性に対応しただけでなく、その他多くの製品に対する新バージョンもリリースし、数多くの脆弱性に対応した。

 「iOS 8」ではそれ以前のバージョンに存在していた53個の脆弱性が修正されている。またその他の製品でも53個の脆弱性が修正されている。それらは「OS X Mavericks 10.9.5」、「Security Update 2014-004」、「Safari」の6.1.6、7.0.66.2、7.2「Xcode 6.0.1」「OS X Server」の2.2.33.2.1「Apple TV 7」だ。

 OS X Mavericks 10.9.5とSecurity Update 2014-004で修正された脆弱性の多くは、平均的なユーザーであればおそらく使用しない一般的なオープンソースプログラムに関するものだ。それらには「Apache mod_php」や「Ruby」、「QT Media Foundation」が含まれている。しかし複数の脆弱性、特に「Intel Graphics Driver」や「IOAcceleratorFamily」「libnotify」に存在するバグは深刻なものであり、そのうちの1つは悪意のあるアプリケーションが任意のコードをルート権限で実行できるようになるというものだ。なお、Apple TVで修正されたバグはすべて、OS Xで修正されたものに含まれている。

 AppleはMavericksの新たなバージョンについて「修正は、大規模なネットワークグループのグループ権限にかかわる問題を解消するものであり、この問題によって管理者がある種の管理タスクを実行できないという状況も起こり得ていた」と述べるとともに、「EAP-TLS方式を用いる802.1xネットワーク上でローミングする際の認証がより迅速になる」とも述べている。また、Mavericks 10.9.5にはSafari 7.0.6が含まれている。Safari 7.0.6については以下のような修正がなされている。

 Safariのバージョン6.1.6、6.2、7.0.6、7.2で対応された問題のほとんどすべては、「WebKit」ブラウザエンジンに存在していた、メモリ破壊につながるバグであり、遠隔地からのコード実行が可能となるおそれもあった。その他の問題として情報漏えいにつながるものもある。また、Xcode 6.0.1では、バージョン管理システムである「Apache Subversion」内でクラッシュを引き起こす可能性のあるバグが修正されている。

 「OS X Server」2.2.3と3.2.1ではいずれも、SQLインジェクションのバグが修正された。このバグでは、攻撃者が任意のSQLクエリを実行できてしまう可能性があった。バージョン3.2.1ではさらに、JavaScriptインジェクションのバグや、PostgreSQLにおける複数の重大なバグが修正された。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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