アップル「HealthKit」にバグ--対応アプリの一部でリリースに遅れ

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年09月18日 10時27分

UPDATE Appleの「HealthKit」プラットフォーム上で構築された健康およびフィットネス関連アプリの一部で、リリースに遅れが出ている。ソフトウェアのバグによるもので、米国時間9月17日にリリースされたばかりの「iOS 8」に不安の影を落としている。

 Appleの広報担当者は、このバグの性質については説明せず、同社が今後2週間以内に解決策を講じるべく取り組んでいると述べた。HealthKitは、Appleの新しいiOS 8の目玉となる新機能であり、2015年に「Apple Watch」がリリースされる際には重要な役割を果たすことが期待されている。

 Appleの広報担当者のTrudy Muller氏は声明で、「われわれは、17日、HealthKitアプリをiOS 8上で利用できないようにするバグを発見した」と述べた。「われわれは、ただちにソフトウェアアップデートでこのバグを修正し、HealthKitを9月末までに使用可能にするために取り組んでいる」(Muller氏)

 6月に開催されたWorldwide Developers Conference(WWDC)で発表されたHealthKitは、健康関連情報の収集や送信を望んでいるアプリ開発者向けに設計されたプラットフォームだ。Appleは、HealthKitを同社のハードウェアと併用することで、健康関連情報を収集し、さらに患者の許可を得た上で、収集したデータを医師に送信することを想定している。

 HealthKitは、患者の健康関連情報を一元的な場所に保存するが、Appleによると、ユーザー以外の者がそのユーザーに無断でこの保存場所にアクセスすることはできないという。Appleは、ユーザーがアクセスを許可した時点で、医療の向上とともに、医師が患者の健康データを受信する仕組みの改善に向けて、同社が大いに貢献することが可能になるとしている。

 ダイエットアプリ「Carrot Fit」の開発者のBrian Mueller氏はCult of Macに対し、Appleから17日朝になって、詳細不明の問題により、同アプリのリリースが土壇場で取り下げられたという知らせを受けたと述べた。

 Mueller氏はCult of Macに対し、「(Appleの)担当者は、何が問題なのかをはっきり説明できなかった」と述べ、「ただし、既にアップデートをダウンロードしたアプリユーザーは、問題なくHealthKit機能を使用することができている」と付け加えた。一方、人気のランニングおよびサイクリング用トラッキングアプリ「Strava」の開発元では、自社のアプリが「それ自体では対処できない問題により」使用できなくなっていると述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。

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