【レビュー】ドコモ版iPad mini Retinaディスプレイモデル--料金&おすすめアプリ

 NTTドコモから「iPad Air」と「iPad mini Retinaディスプレイモデル」が6月に発売された。Apple Storeはもちろん、ドコモショップなどのiPad取扱い店舗、ドコモオンラインショップが新たに加わったことで、今後iPad導入がさらに進むと予想される。ドコモユーザーにとって、定評のあるネットワーク、サービスはそのままに、新たな料金プランで比較購入検討できるのはありがたい。

 さらに、ドコモショップなどでは「ドコモポイント」をiPadの購入時に使えるので、長年のドコモユーザーにはメリットも大きい。今回のレビューでは、ドコモのiPad mini Retinaディスプレイモデルを新しく購入を検討されている方に、使い勝手や便利アプリをいくつか紹介していこう。

「dメニュー」「dマーケット」はSafariのブックマークに

  • 同梱物のすべて。Lightning-USBケーブル、10W-USB電源アダプタ、nano-SIMトレイを開けるためのピンなど

 7.9インチiPad mini Retinaディスプレイモデルは、「スペースグレイ」と「シルバー」2種類の色展開だ。それぞれ記憶容量の異なる4製品がラインアップする。本体サイズは、幅134.7mm×高さ200㎜×厚さ7.5mm、重量341g(iPad mini Wi-Fi + Cellularモデルの場合。Wi-Fiモデルは331g)で持ち運びやすく、片手で持てるサイズ感が特長だ。なお、姉妹モデルのiPad Airは9.7インチで、ともに「A7」プロセッサを搭載し、同じ解像度のRetina Displayを備える。好みのサイズ感で選べるようになっている。

 ドコモ版におけるiPad mini Retinaディスプレイモデルの実質負担額は、16Gバイトモデルが0円、32Gバイトモデルが7560円(月額315円)、64Gバイトモデルが1万7280円(月額720円)、128Gバイトモデルが2万8080円(月額1170円)。端末価格は、新規契約や他社からの乗り換え、機種変更など、どの条件でも同額となる。

「iPad mini Retinaディスプレイモデル」のバリエーションとドコモオンラインショップでの販売価格。ドコモによると店頭販売価格は店舗により異なるので、詳しくは各店舗へ問合せが必要だ
「iPad mini Retinaディスプレイモデル」のバリエーションとドコモオンラインショップでの販売価格。ドコモによると店頭販売価格は店舗により異なるので、詳しくは各店舗へ問合せが必要だ
  • 初期セットアップは、キーボード/国/Wi-Fi/位置情報サービス/iPadを設定(復元)/Apple ID/パスコードを作成/利用規約確認/Siri/診断、以上の順で進める

 本体外観には、「ドコモ」や「Xi」などのロゴ表記はなく、他キャリアモデルとの区別は難しい。同梱される付属品はシンプルな構成だが、初期セットアップは画面指示どおりに従って進めば簡単に完了できる。Windowsパソコンユーザーには操作方法が異なり最初は戸惑うかもしれないが、タッチで直感的に操作できるよう工夫されている。

 初回起動すると、ハイビジョンテレビより100万ピクセルも多い310万以上のピクセル、2048×1536ピクセルの解像度が鮮やかに映る。ドコモならではの「dメニュー」「dマーケット」はSafariのブックマークにあらかじめ登録されているので簡単に表示可能だ。

  • 初期設定終了画面

  • 初回起動画面

  • キャリアの設定はドコモ固定

  • Safariのブックマーク(初回時)

  • dメニューの画面イメージ

  • dマーケットの画面イメージ

ビジネス向けお勧めアプリ

 App Storeにはさまざまなアプリがあるが、おすすめは初回起動時に表示される「無料お勧めアプリ」一覧からダウンロードできる、アップル純正アプリ「iWork」だ。具体的には、ワープロ「Pages」、表計算「Numbers」、プレゼン「Keynote」というラインアップで、Microsoft Officeとの互換性も強化されている。メールなどで作業リンクをすばやく簡単に共有できるのはとても便利だ。なお、これらのアプリは100Mバイトを超えるため、ダウンロードの際にはWi-Fi接続が必須となるので、事前に環境設定が必要だ。

  • Apple App初回起動時に表示される無料お勧めアプリ

  • ワープロ「Pages」は豊富なテンプレートが用意される

  • Pagesでのカード作成例

 Pagesではレポート、履歴書などのビジネス文書のテンプレートが多数用意される。また簡易フォーマットでスタイルを整えられるのも特徴。

  • 表計算「Numbers」の画面イメージ

  • プレゼン「Keynote」の画面イメージ。Keynoteは、タブレットを横向きでの使用となる

  • Haiku Deckの無料アプリ「Haiku Deck」。タブレットを横向きでの使用となる

 Numbersはモバイル用に開発され、フリーフォームキャンバスによって、複数の表、グラフなどのイメージを好きな場所にレイアウトできる。また、Keynoteでは魅力的なアニメーションを設定でき、さらにインタラクティブグラフなどでデータをわかりやすく表示可能だ。その他のプレゼン用アプリでは、Haiku Deckの無料アプリ「Haiku Deck」がお勧めだ。写真、文字やグラフを盛り込んだプレゼンデータを簡単に作成できる。

教育アプリ「スカイ・ガイド-星図」

 2014年「Worldwide Developers Conference(WWDC)」において、「Apple Design Awards」に選出された、Fifth Star Labs LLCの「スカイ・ガイド-星図」は天文学を楽しみながら学べるので、天文ファンならずともお勧めしたい。価格は200円。

  • スカイ・ガイド-星図の画面イメージ

  • 名もなき星”たちの情報まで表示できる

  • ナイトビジョンモード”を備える

明るい都会での星座観察でも「スカイ・ガイド-星図」を使えば満天の星空を眺めた気分になれる
明るい都会での星座観察でも「スカイ・ガイド-星図」を使えば満天の星空を眺めた気分になれる

 3万7000枚を超える写真データで構成され、昼夜を問わず、空にiPadを向けると自動的に星や星座など詳細情報とともに表示させ、Mat Jarvisによる幻想的なサウンドととも星空を楽しめるアプリだ。また”時間制御”により例えば、夜半過ぎに月がどこに来るかを確認したり、彗星が太陽を回り込む様子を確認できる。特にRetinaディスプレイとの相性は抜群で、宇宙の彼方の小さい星々、超新星残骸、ブラックホールまで見える。

 最後に、アップルは7月1日、SIMフリー版のiPadシリーズを販売開始した。ユーザーにとって、予算や利用用途によってさらに選択肢が増える朗報だ。

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