アップル、サムスン製品の販売差し止めを要求--特許侵害裁判における評決を受け

CNET News staff  翻訳校正: 編集部2014年05月26日 08時02分

 Appleが再び、サムスン製品の販売禁止を求めている。

 同社は米国時間5月23日、5月初旬にカリフォルニア州で評決が下された特許侵害裁判に関連する書面を提出した。評決は双方の侵害を認めるもので、サムスンはAppleの特許3件を、Appleはサムスンの特許1件を侵害していると判断された。

 Appleは、同社の「クイックリンク」や「自動単語修正」の特許を侵害すると認定されたサムスン製品の販売禁止を求めている。これらの製品とは、「Admire」「GALAXY Nexus」「GALAXY Note」「GALAXY Note II」「GALAXY S II」「GALAXY S II Epic 4G Touch」「GALAXY S II Skyrocket」「GALAXY S III」「Stratosphere」の各端末だ。

 これらよりも新しいサムスン製品は含まれていなかったが、Appleの弁護団は23日の書面の中で上記製品や今後の製品に触れ、販売禁止は「特許侵害が認定されたすべての機能、および(侵害されたAppleの機能を)模倣しただけの任意の機能を実装可能なソフトウェアまたはコード」にも適用されるべきだと述べた。

 Appleの弁護団は、特許で保護された機能を使い続けることをサムスンが許されるとすればAppleは「回復不能の損害」を被り、「損害賠償金によってAppleは、この回復不能の損害を十分に埋め合わせることができない」と述べた。

 裁判において陪審団は、サムスンが特許侵害に関してAppleに支払うべき損害賠償金をわずか1億1960万ドルとしており、その金額はAppleが求めていた22億ドルよりもはるかに少なかった。Appleが、写真や動画をフォルダに整理する手法に関するサムスンの特許を使用したことに関連してサムスンに支払うべき損害賠償金は15万8400ドルと判断された。

 Appleは23日に提出した別の書面で、損害賠償額について部分的に新たに再考することを求めた。

 両社は特許をめぐって、長期にわたって法廷で争い続けており、最近の裁判を担当したLucy Koh判事はこれまでに2度、Appleによるサムスン製品の永続的販売差し止め請求を却下している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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