「iPad mini Retina」、タブレット3機種のディスプレイ調査で最下位

Don Reisinger (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年11月20日 12時16分

 ディスプレイの調査で知られるDisplayMate Technologiesによると、Appleの「iPad mini with Retina display」は全体的なディスプレイの品質でAmazonの「Kindle Fire HDX」やGoogleの「Nexus 7」に及ばないという。

 DisplayMateは米国時間11月19日、iPad mini with Retina displayと、7インチのKindle Fire HDX、GoogleのNexus 7のディスプレイ画質に対する調査結果を公開した。この調査でAmazonとGoogleの製品はいずれも高いスコアを獲得したが、Appleのタブレットは「大きく水をあけられて第3位に終わった」という。

 DisplayMateは調査結果の中で「Appleはかつて、モバイル機器のディスプレイにおいて業界をリードする立場にあったものの、残念ながらタブレットとスマートフォンの双方において他社に後れをとるようになった。今回の結果は(Appleにとって)警鐘となるはずだ」と記述している。

 DisplayMateはシャープさや輝度、キャリブレーション、色域を含む幅広い項目についてデバイスを評価した。同社は全体を通じてタブレットの視覚的な品質に感心させられたとして、標準的な50インチのHDテレビよりも多くのピクセルがタブレットの小さなディスプレイに詰め込まれていると述べている。とは言うものの、7インチのKindle Fire HDXとNexus 7がsRGB/Rec.709の色域(ディスプレイが表示できる色の範囲)を100%網羅しているのに対して、iPad mini with Retina displayは63%しか網羅できていないという。

 またAppleは、iPad mini with Retina displayにおけるIGZOテクノロジの採用について批判されている。DisplayMateはこの点について、「供給不足と品質の低さの双方」にAppleが苦しんでいると述べている。一方、Nexus 7は低温ポリシリコン液晶ディスプレイを搭載している。DisplayMateによると、低温ポリシリコン液晶ディスプレイ技術は、あらゆる評価尺度においてIGZOよりも優れていたという。

 ただし今後に目を向けると、勝負はまだついたわけではないとDisplayMateは述べている。同社は、今後登場してくる超高密度画面といった新たなテクノロジにより、今回の評価が一転する可能性もあると指摘している。ただ現時点では、Appleが追う立場となっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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