iWorkアプリケーションの古株であるプレゼンテーションソフト「Keynote '08」。以前のバージョンでもかなり洗練が進んでいたが、今回は洗練に加えて新たな機能を盛り込んできた。
まず、テーマが増えている。これまでのテーマは色が主体だった。背景の色、文字の色などの設定が中心で、スライドそのもののデザインや書式などはどのテーマでもほとんど同じであった。しかし新たに追加されたテーマ群には、あらかじめプリセットの写真が入っている。今までの背景の色以外にプリセットの写真も含めて、テーマの世界観を表現するようになった。
プリセットの写真を挿絵としてそのまま利用しても構わないが、メディアブラウザから写真を見つけて、プリセットの写真の上にドラッグすると、iPhoto上に保存してある自分で撮影した写真に簡単に差し替えることができる。差し替えた写真は、マスクスライダで拡大縮小して、より効果的にトリミングすることも可能。1つのファイルの中で複数のテーマのテンプレートを使い分ければ、より表現力豊かなスライド作成ができる。
写真そのものの編集機能も強化された。特にインスタント・アルファはすばらしい。
たとえば青い空に飛び立つ飛行機の写真があるとする。インスタント・アルファは、マウスのドラッグ操作だけで、青い空の部分を透明にし、飛び立つ飛行機だけを残すことができるのだ。これまでPhotoshopでの緻密な作業が必要だったこの作業が、魔法のように、しかもKeynoteのスライドの上で簡単にできる点は特筆すべきである。
これまでPowerPointに遅れを取っていたアニメーションも強化された。これまでスライドの「ビルド」機能で、オブジェクトを順番に表示させたりできるイン、アウトの設定が可能だったが、これにアクションが加わった。直線、曲線を引いてオブジェクトを動かす移動や、回転、拡大縮小、不透明などの設定などを行うことができる。また、イン、アウトにも、新しい、派手なエフェクトが加わっている。
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